昨日の夜、我が家ではちょっとした騒動があった。
19時頃に、龍矢が突然にサルちゃんのところへ行き、「のどが痛い」と言い出した。
なぜかと聞くと、プラスチックのボールを誤飲したという。
それは緑色で、ちょうど同じものがもう1個あったので見せると、これと同じだという。
私が「これと同じものを食べたの?」と聞いたら、「うん」と答えた。
直径2cmほどもあるので、本当にこれを飲み込めたのか、私は完全に信用しなかった。
龍矢と愛弥美が生まれた病院が、救急外来もあるので、歩いて5分ちょっとの病院まで行くことにした。
こういう場合、通常は耳鼻咽喉科になるが、担当の医師がいなくて、他の先生が見てくれた。
レントゲン写真を撮るときに、そのボールを顔の横に貼り付けて、比較対象とした。
出来上がったX線写真を先生が見たところ、「何も写っていません」との答え。
物によっては、X線を透過して映らない場合もあるが、比較対象のプラスチックのボールはちゃんと写っている。
これが、何も飲み込んでいないという動かぬ証拠となった。
推測するに、喉が痛いというのは、風邪気味で咳をしていたから、そのせいだろう。
ボールを飲み込んだというのは、サルちゃんが龍矢とタイ語で話して聞き出したことだ。
どうも、本人の「妄想」だったのか。
結局、痛み止めの薬だけ処方してもらって、帰宅した。
幼児の「妄想」や「想像力」
このように、幼児というのは、親や他の人に問い詰められたりすると、想像力を働かせて話を「創作」してしまうことがある。
「想像力」や「想念」や「感情」が主として働く世界(アストラル界や幽界などと呼ばれる)と現実世界との境界があいまいなために、このようなことが起こるのだろう。
こうして書いていても、どこまで理解してもらえるか不安になってくるが…。
あまりにも難解だと思うので。
この宇宙は、この現実世界の他にさまざまな「次元」が重なりあって存在していると思われる。
それで、生まれて間もない赤ちゃんや幼児たちは、生まれる前にいた世界と現実世界を、意識上で行ったり来たりしている。
大人でも、意識の働きが弱くなったときには、「想像」の領域が働くようになることもある。
誰にでもあると思うが、覚醒して入るが、目を閉じると夢を見ているような状態だ。
「想像」の世界
子供でも大人でも、「意識」の働きが弱くなっている時(幼児はもともとそうだが)には、「誘導尋問」などによって「物語の創作」を始めてしまうことがある。
たとえば、それは催眠状態でも起こりえる。
いわゆる退行催眠で、過去生などを想起させる手法がある。
自分も一度やってもらったことがあるが、催眠状態に入っていないという自覚があった。
それでも、過去生にどこにいたか思い出してくださいと言われて、たぶん意識的に「創作」してしまった。
昔のアメリカで、一人孤独に暮らす老人だった。
だが、そういうことを霊能者などに言われたことはなく、今は自分でも、そのような事実はなかったのではないかと推測している。
「誘導尋問」の問題
いわゆる胎教に関連して、幼児の過去生記憶が話題になっている。
出生前記憶ということでは、前の家内との間の息子の例があって、何歳の頃だったか、いまの龍矢の歳(3歳)よりは上だったと思う。
ある日突然、誰も聞いていないのに、僕はこうやって生まれてきたんだよと話し出した。
頭を下にして、子宮口に入っていくような仕草をして見せたのだ。
たとえばその時に、「生まれる前にはどこの世界にいたの?」などと、親が尋ねたりすると、それが「誘導尋問」になり、話を作ってしまう可能性があると思う。
いわゆる過去生記憶の多くでは、そのような可能性を考慮せず、親などが要らないことまで聞いてしまった結果として、「不思議な話」になってしまうのではないか。
催眠でも霊能者に言われたことでも、自分の過去生の状態が事実だったかどうかを確認するのは、通常は難しい。
過去生の自分の名前がわかっていて、それなりに名のある人物だった場合は、話は別だ。
だが、あまりにも有名すぎる人物の場合、別の意味でアヤシくなってくる。
たとえば女性の場合、霊能者が「あなたは過去生でクレオパトラでした」とか言われると、信ぴょう性がなくても嬉しくなるものだ。
だが、同じことを言われた女性は、いままで世界で数千人いたかもしれない。
何の話だっけ?
そう、なので、幼児に対して、答えを誘導するようなことを聞いたりしてはいけないということ。
たとえば「生まれる前はどこにいたの?」というような聞き方だと、生まれる前(過去生)で別の世界にいたことが前提となってしまい、たとえそのような記憶がなかったとしても、期待を裏切るまいとして、話を創りだしてしまうのではないか。
そう、本人にしてみれば、嘘をついたり騙したりする意識はないのだろう。
ママが期待している答えを、そう言えば喜んでくれるから(?)、創作するのかもしれない。
今回の龍矢の場合、話しているうちに、緑色のボールを本当に飲み込んだと思い込んでいったのかもしれない。
このあたりが、幼児の心象を理解するために重要となる部分だろう。
以上は、あくまでも私が40年以上にわたって超常現象を研究し、霊的世界を探求してきた経験を踏まえて考えることであって、それが絶対に正しいわけではない。
今回の龍矢の場合、妄想というよりも、まだ言葉でものをうまく表現できないことも一因となっているのかもしれない。
特に、昨年後半、2歳の言葉を覚えるのにいちばん大事な時期にタイへ行ってしまい、母親も日本語が片言なために、タイ語を先に覚えてしまった。
帰国後しばらくは、日本語を話すときに、すごくゆっくりと、どもりながら話していた。
幼稚園へ通うようになって、少しずつ日本語を覚えつつあるが。
これはまた別の機会に書くことにしたいが、幼児の頃から2か国語を覚えることは、将来の心の発達にとってあまり好ましくない部分があるように思う。
角田忠信氏の「日本人の脳」の研究は、学会ではトンデモ視されるが、この人の研究では、5歳までに日本語という特殊な言語を覚えた人間が「日本人」としての心象をもつことができるのであって、それ以外の言語を覚えた場合は「日本人の心」を持てなくなるという。
詳しくは、同書を読んでください。
また、2004年にこのブログを開設した直後に、関連することを書いています。tankyu.hatenablog.com
5歳頃までに2種類以上の言葉を覚えさせると、本人も混乱が生じるだろうし、バイリンガルがもてはやされているけれど、リスクも伴うということだ。
龍矢の場合は、いくつかの要因が重なってしまい、仕方なかったかもしれない。
※今日から1週間ほど、ある本の執筆に入っていて、時にはブログを書く隙がない日もあるかもしれません。

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【今日の食卓】新作ソーセージ、サイ・ウワ。タイ北部の発酵させないもので、レッドカレーペースト使用で、豚スペアリブ使用のためか今まで一番美味。ビール恋しい。もうソーセージ屋になれば?(^-^)Sai Uwa, North Thailand style sausage. Aroi.
↑今日のサルちゃんのブログで紹介してます。
【今日の食卓】サイ・ウワ(タイ北部のソーセージ、Sai Uwa、ไส้อั่ว) - サルちゃんのタイ料理三昧 - Saru's Thai Cooking