「倒れるだけで腹筋ワンダーコア」というCMがある。
見る度に「なんなのこれ?」と、開いた口が塞がらなくなる。
ああいうのを見て「買いたい」と思ってしまう人って、そんなに多くはないと思うのだけど。
そのCMの話ではないけれど、後方に倒れる話。
2週間ほど前、派遣の仕事が終わって職場の建物から出ようとしたときに、後ろへ転倒した。
雨で濡れていて、ビル1階の床が微妙に傾斜しているのにツルツルで滑りやすくなっていた。
倒れこんだ時、思わず「おぅ」とか声が出た。
幸いデイパックを背負っていたため、運良く後頭部を打たずに済んだ。
デイパックがなければ、思い切り後頭部を打って、脳しんとうか頭蓋骨骨折だった可能性が高い。
後日気づいたが、中に入っていたA4ファイル版のプラスティックホルダーが一部割れていた。
「身代わり」になってくれたようだ。
早々、靴を買い替えた。
普通の大人でも、状況によっては後方転倒のリスクはいつでもつきまとう。
そこで、特に幼児やお年寄りのための対策を考えてみることにしたい。
この日、最悪の事態は免れたが、両腕を強く打って、しばらく痺れた状態だった。
幸いにして、強い打撲ではなく、骨折も免れた。
こういう事態が起きたときに、私はいつも本当に運が良いというか、反射神経が良いというか(?)、骨折とか大きな怪我とか、したことがない。
たとえばハンググライダーで初めて山腹から高高度飛行したときに、「ツリーランディング」をしてしまった。
着陸地点の脇にある杉の雑木林の上に、フワッと着地したのだ。
杉の木がバネのようにしなって、ほとんど衝撃がなかった。
数日前に書いたが、小学校の頃には海で溺れかけて、大人が腕をぐいと持ち上げてくれなければ、カナヅチだった私は、溺死していたに違いない。
「守られている」ということなのだろうか。
転倒した時に履いていたのは、靴が底が滑りやすい合成皮の靴だった。
買った時にはもっと凸凹があったのだろうが、ゴムがすり減っていた。
お年寄りとか子供は特に、滑りにくい靴を履かせた方が良い。
龍矢と愛弥美にも、歩き出すようになって間もない頃から、場合によっては家にいる時でもリュックを背負わせることが多かった。
転倒して後頭部を打たないようにという意図で。
駅構内で、床がツルツルで滑りやすいところが少なくない。
ああいうところは、雨の日はみんな傘を持って歩くので、濡れて滑りやすくなる。
あれは設計上の考慮不足ではないか。
ネット上で検索してみると、歩き始めて間もない幼児が転倒して頭部を強打するケースは少なくないようだ。
前方に転倒した場合、大人も子供も無意識に手が出るので、頭を打つということは通常はない。
後方へ転倒の場合はそうはいかず、肘位は出るだろうが、それでも後頭部を打つ可能性は高く、無防備だ。
大人も子供も、生命の危機に瀕する事故が起きやすい。
家の中での対策
転倒の予防策としては、どういうことがあるだろうか。
家の中ならば、できるだけ各所に手すりを設けることがあるだろう。
Amazonで「衝撃吸収 床」で検索すると、そのような用途の特殊な床材がけっこうある。
家にそういうものを敷くという手段も有効だろう。
集合住宅で、階下の住民に、子供の足音がうるさいと苦情を言われて取り入れたという人もいる。
そういう用途で使えるものもある。
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
衝撃吸収マルチマット MUNYU(むにゅ) ブラウン TAISコード取得製品
- 出版社/メーカー: エー・エム・プロダクツ株式会社
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
衝撃吸収マルチマット MUNYU(むにゅ) ベージュ TAISコード取得製品
- 出版社/メーカー: エー・エム・プロダクツ株式会社
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
デイパック
転倒した時のために、何かを「身に付ける」方法もある。
前述の幼児用のデイパック(リュックサック)のようなものは、お年寄りが外出するときにも良いのではないか。
こちらのブログでは、医師から「年を取ったら、手を空けて、リュックを背負って歩きましょう」と言われたそうだ。
手に何かをもって歩いていると、転倒のリスクが増える。
高齢者。お出かけはリュックで。転倒防止。骨粗しょう症予防。 | 亀の知恵
【龍矢】家でもプーさんのバッグを背負わせるようにした。後ろに転倒した時に後頭部を守るため。
ちょっと本格的になるが、転倒防止のための装着型エアバッグも開発されているようだ。
http://blogs.yahoo.co.jp/crazy_tombo/41866602.html
帽子
他に何かないかと考えて、パッと思いついたのは、頭を保護する帽子だ。
Amazonで、「頭保護 帽子」などで検索すると、たくさん出てくる。
やっぱり、あるんだな。
お年寄りにも、おしゃれで良いではないか。
- 出版社/メーカー: 特殊衣料
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- この商品を含むブログを見る
【ヘッドギア】・アボネット ホームピンタックN(インナー付) 【男女共用】
- 出版社/メーカー: (株)特殊衣料
- メディア: ホーム&キッチン
- この商品を含むブログを見る
Amazonで「頭部の保護」だけで検索したら、インナーキャップみたいなのもある。
- 出版社/メーカー: エンゼル
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- この商品を含むブログを見る
命の危険もあることなので、特に幼児やお年寄りが身近にいる方は、気をつけてください。
ここまでできる高齢者の転倒予防―これだけは知っておきたい基礎知識と実践プログラム
- 作者: 武藤芳照
- 出版社/メーカー: 日本看護協会出版会
- 発売日: 2010/09
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
- 作者: 鳥羽研二
- 出版社/メーカー: メジカルビュー社
- 発売日: 2012/07/04
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
【愛弥美】サルちゃんデイパック。もう転倒の危険性はないけれど、かわいいから。(^-^)Ayami with monkey daypack.