今日11月30日朝、漫画家の水木しげるさんが亡くなられた。
多臓器不全のためで、享年93歳だった。
水木しげるさんというと、『ゲゲゲの鬼太郎』が代表作とされているが、私にとっては『墓場の鬼太郎』だ。
「なんやそれ?」と言われるかもしれないが、1960年だから私が幼児の時に始まった時の作品名は「ゲゲゲの」ではなかった。
これはテレビアニメ化の話があったときに、「墓場」ではいくらなんでもマズいだろうということになって改題したらしい。
私は小学生の頃から『少年マガジン』を愛読していて、たしかそこで「墓場鬼太郎」を読んでいたと思う。
いまWikipediaを見たところ、「墓場鬼太郎」と「の」が入らないのが正しいらしい。
水木作品と最初に触れたのが「鬼太郎」だったと思っていたが、そうではなかった。
その前の1963年に始まった『悪魔くん』があったのだ。
私が少年マガジンで読んでいたのは、『悪魔くん』だったか『墓場鬼太郎』だったのか。
Wiipediaでも、そのへんがはっきり書かれていない、
悪魔くんといえば、「エロイムエッサイムー」という呪文を唱えて、それがテレビアニメの主題歌にもなっていたことは、今でも覚えている。
あの頃の子供向けのテレビアニメや実写ドラマは、不思議と主題歌を断片的に覚えている。
たとえば、「ハチハチニーサン 海底人~」とか。
ほとんどの人は、知らんでしょ?(^^)
「空を超えてラララ星の彼方……鉄腕アト~ム」とか。
「走れエイトマ~ン弾よりも速く」とか。
「ビューンと飛んでく鉄人28号~」とか。
「月光仮面」は微妙で、ずっと後になって再放送を見ていたのかも。
こういうテレビ番組の多くは、なぜか1963年に一気に始まったようだ。
私が7歳くらいの時かな。
こういう昔のテレビ番組をなつかしむための記事ではなかった。^^;
こちらのWikipediaに、日本のテレビアニメの一覧があります。
誰でも、それなりに思い入れがあると思いますよ。
見てみてください。
日本のテレビアニメ作品一覧 (1960年代) - Wikipedia
『ゲゲゲの鬼太郎』は、それからず~っと後の、1968年にテレビアニメが始まった。
見てはいたけれど、その内容は思い出せない。
あまり熱心ではなかったのかも。
私は幼稚園から高校まで調布市に住んでいて、水木しげるさんが同市に住んでいることを知っていた。
私が調布に越してくる前に家を建てていたようだ。
1922年3月8日生まれで、魚座の人だということを、Wiipediaで初めて知った。
なるほどと妙に納得したりして。
水木さんは、特別なファンというわけではなくて、なんとなく見ていた方かな。
なんというか、ガキながらも「あんましリアルじゃないな」と思っていたのか。
それよりは、むしろつのだじろうさんの『うしろの百太郎』だったな。
この作品は、1973年から3年間ほど、『週刊少年マガジン』で連載されていたものだ。
心霊現象を扱った漫画だったが、まったくのフィクションではなく、ある程度は実話に基づいたものだったと思う。
あれは、いつごろだったかな。
4歳下の弟が、「心霊写真を撮った」というので、それを友達と一緒に、つのださんのところへ見せに行った。
その結果とか、どういう写真だったのかは、よく覚えていない。
弟もけっこう心霊現象に関心があって、私と二人で四谷の「お岩稲荷」へ「心霊写真」を取りに行ったことがあった。
いま考えると、なんと無謀なことをしたんだろうと思う。
知らないことは恐ろしいというか。
その時は、なんにも写っていないコマ(真っ白だった?)があって、恐怖に震えたものだった。
すみません、つのだじろうさんの話ではなかったですね。
私は少年マガジンと『うしろの百太郎』で人生の道を踏み外したと言えるかもしれない。^^;
水木しげるさんに話を戻すと、妖怪の研究でもよく知られていた。
私はそれ以来、心霊現象や超常現象を探求・研究し続けてきた。
あれから50年弱。
「踏み外した」というのは冗談だけど、きっかけは低次元だったとしても、あれがきかっけで霊性の探求を始められたとは言えるだろう。
長い長い道で、いろいろ道を外れたこともあったけれど。
そういう人間だけど、正直いって「妖怪」関係は、あまり熱を入れたことはない。
というか、怪談とかホラーものとか、興味本位のオカルトとかは、一時的に関心をもった期間はあったものの、長くは続かなかった。
それ以前に、フィクションにはほとんど関心がなかった。
この世の「事実」だけを対象にしようと思っていた。
「妖怪って、ほんとうにいるの?」
多くの人々の疑問だろう。
いつものように、これから述べる自分の考えを、他の人にも同じように考えてほしいとは思わない。
あくまでも、自分はこう思うということを書くだけだ。
いわゆるアストラル次元には、人類の進化の系統とは別の存在がいるらしい。
たとえば、世界で普遍的に語られる「龍」「竜」とか。
神々の「眷属」とか。
日本でも昔から語られる妖怪とかも、中には「見える人々」が実際に見聞した内容に尾ひれがついて伝わって行ったものもあるだろう。
だが、たとえば「なまはげ」みたいに子供を怖がらせるなどの目的で「創作」されたものも、たくさんあるのではないか。
たとえば水木さんが描く「座敷わらし」とか、沖縄のキジムナーとか、どこか親しみが湧く存在も、いるのかもしれない。
まったく同一ではなくても、それの元になったような存在は、向こうの世界に。
また、たとえば「花の妖精」とか「木の精」とか、アニミズム的な存在もあるだろう。
霊的に高い次元で「見える人」たちによると、花や石ころにも人間のそれとは違うけれど、「心」のようなものがあるらしい。
たとえば花道とか園芸とかに携わっている人々の中で、そういうことに気づく人は少なくないかもしれない。
日本には、そのようなアニミズムとシャーマニズムの根強い伝統がある。
あまり言われないけれど、日本という国は「シャーマニズム大国」「アニミズム大国」といえるかもしれない。
そういう流れの中で、妖怪というものも位置づければ面白いかもしれない。
水木さんが、作品の中で妖怪を通じて何を訴えたかったのか。
中学生以降はあまり作品に接してこなかったので、詳しくはわからない。
今やっている「報道ステーション」で、水木さんのことが語られているが、「死後の世界」などの概念に対して、とても燃えるのだというエピソードが紹介されていた。
そのようなフィクションの世界を扱っていても、少しでもスピリチュアルな高い次元へ誘うきっかけを与えてくれていたのかもしれない。
水木さんの近所の住民は「俺100まで生きる」と日頃から言っていたと語る。
それは叶わなかったけれど、「この世の死」は決して「永遠の終わり」ではない。
これから実際に向こうの世界へ行かれたら、「あの世」のことが、もっとよくわかるでしょうね。
そういう人だから、たぶん死への恐怖は、あまりなかったのではないかと推測する。
妖怪ブームの中、もう水木さんの新しい作品が読めなくなると、そういう意味でもファンは悲しい想いだろう。
水木しげるさん、本名は武良茂さんの、ご冥福をお祈りします。
※ライター仲間の白神じゅりこさんが、水木さんと面識があったようで、今日のブログで思い出を書いています。julinda.blog96.fc2.com
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