今日11月5日は、「世界津波の日」。
日本では「津波防災の日」ともいう。
そう言われても、馴染みがないという人が多いだろう。
昨年12月の国連総会本会議で「世界津波の日」を定める決議がコンセンサスにより採択されて、今年が初めての津波の日となるので、無理もない。
「世界津波の日」の制定意義はというと、津波の早期警報、伝統的知識の活用、「より良い復興」を通じた災害への備えと迅速な情報共有の重要性を認識すること。
そして、すべての加盟国や個人が津波に関する意識を向上するためという目的がある。
たしかに、日本のような大地震と津波が頻発する国でさえ、津波に対する情報が十分に行き届いているかというと、全くそうは言い難い。
もし情報が十分に行き渡っていたとすれば、2011年3月11日に起きた大津波であれほどの犠牲者が出ることはなかったのではないか?
日本ではなぜ津波に対する「学習」がないのか???
日本のような津波多発国で、なぜこんな風になってしまうのだろうか?
それは、「嫌なことはすぐに忘れよう」、「『縁起でもない』ことは考えないことにしよう」といった、あまりにもお子様的な精神状態としか言えないような日本人の発想に起因する部分が大きいのではないだろうか。
高度なスピリチュアル的次元から、もっと言ってしまえば、「感情からの自由」が達成されていないからこそ、そうなるのだということ。
でも、それでは逆でしょうが。
自分たちの土地で、多くの犠牲者が出てしまったからこそ、そのことを絶対絶対忘れないようにしようと、子々孫々に語り継ぐ。
それが真っ当な人としての生き方ではありませんかと。
タイのモーケン族がスマトラ島沖津波から全員助かったわけ
2006年12月26日。
私の人生が大きく変わった日だった。
M9.3のスマトラ島沖地震・津波が発生した時に、あるところでは「奇跡」が起きた。
この津波では、タイ王国でも多くの命が失われた。
そのタイの観光地プーケット島では、海外の観光客でも逝去した人が多い。
だが、プーケット島の南端で生活する先住民族であるモーケン族は、すべて無事だった。
海岸に住むモーケンの人たちは、大津波が襲ってくる20分ほど前に海の異変を察知した。
主に漁業を営み、海岸に住んだり船上生活をする海洋民族である彼らが気づいたのは、通常よりもずっと大きく潮が引いたことを見逃さなかった。
こういう状態になると、津波が襲ってくるという先祖からの言い伝えがあった。
約1200人の村の全員が、即座に高台に避難した。
そして、全員無事だった。
「世界津波の日」にチリでM6.6の地震
今日11/5 1:20未明(日本時間)に、南米チリの内陸部でM6.4の地震が発生した。
地震が発生したのは、チリ中部間マウレ州クリコーの東南東25Kmほどの地点で、震源の深さは約90Km。
このような地震が発生すると、日本でも海外でも、「この地震による津波の心配はありません」といった情報が公的感より提供される。
「内陸地震なのに、なんでわざわざそんなこと言うの?」といった素朴な疑問をもつ人も少なくないだろう。
内陸地震でも津波は起こる
通常、津波(地震津波)は、海洋プレート型地震の際に起こり得る。
だが、そもそも津波とは、海底の地すべり、火山噴火、沿岸の山崩れといった現象も、津波の発生原因となり得る。
内陸地震でも、震源域が海底にまで及んでいる場合とか、沿岸での山崩れなどによっても津波が起きるかもしれないのだ。
なので、「この地震による津波の心配はありません」といった気象庁の発表は、地震に無知な人々を落ち着かせるために言っているのではなくて、前述のような可能性があるからこそ敢えて言うのではないかと思う。
今日のチリ地震に戻ると、津波の可能性といった報道がないところをみると、内陸地震だったということもあり、大丈夫なのだろう。
そうでなければ、今頃テレビやネットで大騒ぎになっていることだろう。
このチリの地震は、チリにしては比較的小規模(?)なこともあり、普通ならばスルーするところだが、今日は「世界津波の日」ということで、話の題材として取り上げることにした。
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