今日、興味深いニュースが目に入った。
「11月のスーパームーンで出産が急増していた!? 米オクラホマ州の病院で1ヶ月に349人の赤ちゃんが誕生」というもの。
11月のスーパームーンとは、11月14日のエクストリーム・スーパームーン(エクストラ・スーパームーン、ウルトラスーパームーン、スーパー・スーパームーン)などと呼ばれる日だった。
この1ヶ月間ほど、スーパームーンと地震発生の関係について多くの記事を書いてきた。
これは趣旨が異なり、地震予知の話題から離れるが、非常に興味深い話題だ。
病院はじまって以来の多さ
米国オクラホマ州、オクラホマシティのメルシー病院では、2016年11月に349人もの赤ちゃんが産まれた。
病院創立以来、11月としては最多だという。
エクストリーム・スーパームーンの当日11月14日から17日の4日間に、60人の赤ちゃんが誕生した。
14日の夜だけだと、12人の赤ちゃんが産まれた。
メルシー病院(Mercy Hospital)のサイトによると、創立が1986年というから、ちょうど30年前だ。
それ以来、11月にしては初めての多さというから、尋常ではない。
11月14日にこの病院で出産したカイラ・メイズさんは、出産予定日より3週間も早く産気付き、病院に駆け込んだ。
出産が早まったのは、「きっとスーパームーンのせいよ、それ以外考えられない」という。
一昔前ならば「そんなの迷信だよ」で片付けられただろうが、今ではそうではない。
「満月には出産が多くなる」という命題は、いまや科学というまな板の上に乗っている。
スーパームーンの前後には更に増える?
新月・満月の前後に出産が増えるということは、すでによく知られていることだ。
だが、「スーパームーン」の時はどうだろうか。
オクラホマ病院だけでなく、通常の満月よりも増える傾向にあるのだろうか。
そんな統計はないだろうが、なんとか調べたいものだ。
病院スタッフのデュフレーヌさんは、「科学的に証明されているかどうか分かりませんが、私たちはみんな、スーパームーンが関係あると信じています」、「信じるしかありません。11月に今までで一番多くのお産があったのですから。当院にお産にやってくる妊婦が多かったのは確かです」と語る。
月の魔力
昔読んだ、アーノルド・リーバー著『月の魔力』という本を翻訳された数学者の藤原正彦氏(現・お茶の水女子大学名誉教授)が、巻末で日本の出産データを統計的に調査した結果を報告している。
それによると、出産のピークが新・満月の1日前と3日後にあるという。
この増加傾向が全くの偶然によって起こる確率は、2.6%という低い数字だ。
ということは、そのような「法則性」があるということが証明されたということだ。
出産と地震とは、同じ満月・新月の影響があるとはいっても、もちろんメカニズムはまったく異なる。
それでも、出産が増えるという「満月・新月の1日前と3日後」が、地震が起きるタイミングとも重なるのではないかと思えてくる。
地震の研究にも参考になることがあるだろう。
昨日の記事でも書いたが、今日はスーパームーンとはいっても、満月の日に地震が起きるとは限らない。
むしろ、数日後に起きることが多いように思う。
しばらくは注意することにしたい。
※産婦人科がある医療施設に関わりがある方々、最近赤ちゃんの出産が増えているということがあれば、ぜひ教えてください。
秘密は厳守しますので。
【参考】
getnews.jp
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