根室半島沖の千島海溝付近で、M9クラスの巨大地震の可能性が高まっているという話題を。
北海道根室市で、地盤沈下の異変が起きている。
問題となっているのは、根室市の花咲港。
この港にある、潮位や波の高さを測定する検潮所で、地盤沈下が続いているという。
これが千島海溝の巨大地震に結びつく可能性を考えてみたい。
上の図は、過去10年間ほどに北海道東方沖で起きた有感地震の分布図だ。
この検潮所は、1955年以降の約60年ほどで、60cmほど沈下している。
これは過去2回の大きな地震の後も続いていて、ひずみは変わっていない。
過去100年間のM7超の地震の発生間隔
下記の図は、この100年間弱の間に北海道東方沖と根室半島南島沖で発生したN7.0以上の地震の分布図。
この表にあるように、8回ほど発生している。
発生間隔はばらつきがあるが、そろそろまた…?
前述のように、花咲港の地盤沈下は、過去の2回の大きな地震でも、収まっていないという。
根室の巨大地震に警戒
千島海溝沖の巨大地震ということでは、木村政昭氏などの学者も予測している。
木村氏の千島海溝の地震予測は、「2010±5年(M8.5)」となっている。
つまり、予測期間を過ぎている。
北海道大学地震火山研究観測センターの谷岡勇市郎教授は、一番可能性があるのは、根室、太平洋側だという。
また、M9程度の巨大地震でないと歪が取れないという説があるとも語る。
根室半島沖だけでなく、千島海溝付近は、次に日本で起こる巨大地震の有力候補として、注視しなければならないだろう。
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