十二支の年と大地震～「丁酉」（ひのととり）の年に自然災害が頻発したか検証する - 探求三昧（はてな支部） - 地震前兆／超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

今年は60年に一度巡ってくる「丁酉」（ひのととり）の年で、この年には大地震や火山噴火や台風など甚大な自然災害が起きやすいといわれていました。
そこで、実際にそうなったかを検証したいと思います。

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今年も残すところ、あと2週間ほど。
メッチャ早いですね。
私なんか、ライターやブロガーや研究や派遣の仕事を年中無休でやっているので、時が過ぎるのがとにかく速い。
今年もお世話になりました…というのはまだ早いとしても、前述の観点から今年を振り返ってみたいと思います。

酉年に災害は多い？

丁酉のことについては、今年の元日に詳しく検証しています。
www.tankyu3.com

松原照子氏は、今年1月4日の世見ブログ記事で「酉年は災害に要注意と思えるのです」と書いていた。
www.tankyu3.com

過去の丁酉あるいは酉年の年に大地震などが多く起きていたかどうかは、上記の2つの記事でも検証しています。

今年、日本では特筆すべき大地震は起きなかった。
世界を見ると、過去の4回ほど大きな被害を出した大地震があった。

8月8日：中国・九寨溝地震 - Mw 6.5
9月7日：メキシコ・チアパス地震 - Mw 8.1、犠牲者91人。
9月19日：メキシコ中部で地震 - Mw 7.1、犠牲者326人。
11月12日イラン・イラク国境地帯 - Mw 7.3、犠牲者207人。

日本では大地震はなかったが、世界的には少なくはなかったと言えそうか？
ここで再度、過去の世界／日本で起きた大地震を十二支別に集計してみた。
前回はM7.6以上の特大地震ということで絞ったため、サンプル数が少なく、統計的にあまり有意とはいえない。

過去217年間のM7超の大地震データ

そこで、今回は1900年～2017年8月までに世界／日本で起きたM7.0以上の地震について集計してみた。
この期間内に、M7超の地震は以下の通りの回数が起きていた。

◎世界全体：1350回：平均112回
◎日本全体：119回　　平均10回

十二支別に集計したところ、以下のようになった。

干支：世界　　日本
子年：107回　　10回
丑年：110回　　08回
寅年：125回　　13回◎
卯年：122回　　13回◎
辰年：108回　　10回
巳年：118回　　04回●
午年：110回　　04回●
未年：128回◎　11回
申年：112回　　12回
酉年：098回　　12回
戌年：090回●　 08回
亥年：126回　　13回◎
（◎：最多、●：最小）

こうしてみると、やはり顕著な偏りはなさそうだ。
肝心の酉年は、世界では98回で平均以下、日本では平均より多少多いという結果となった。
もっとも、日本の地震はサンプル数が少ないため、たまたまそうなったレベルだろう。

次に、日本の台風による災害について振り返ると、台風の数は多くはなかったが、記録的な豪雨などによる水害は圧倒的に多かった。
その意味では、丁酉の今年は、「水害」は多かったといえるかもしれない。

地震や火山噴火についていえば、やはり十二支の年と災害の発生には、関係あるとはいえないという結果となった。

…と、ここで終わる前に、年末だからということで、来年の干支である戌年はどうか？
前述の大地震の統計を見ると、世界・日本いずれも平均以下で、災害が多い年とはいえないようだ。

イヌというと多産の象徴で、信仰的にも安産ということに結び付けられる。
そういう縁起をかついで、戌年の年に安産で産めるだろうと出産数が増えるかというと…そういうことはないようだ。

戌年である来年は、どういう年になるでしょうか？
松原照子さんをはじめ、予言をする人々の新年の発表を待つことにしましょう。