【地震】3/25八丈島東方沖M6.1は黒潮大蛇行の影響？大蛇行の終了と南海トラフ地震 - 探求三昧（はてな支部） - 地震前兆／超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

f:id:nmomose:20180329213635j:plain

昨年8月より、黒潮の大蛇行が13年ぶりに始まった。
今日は、3/25に発生した八丈島東方沖M6.1の地震が、黒潮大蛇行の影響で起きたものかどうかを見てみたい。
そして、現在の大蛇行がいつ頃に終わり、大蛇行中は発生しないと言われている南海トラフ地震が起きる可能性を考えてみたい。

3/25八丈島東方沖M6.1

3/25の八丈島東方沖M6.1、最大震度3の地震データは、以下の通り。

発生時刻：2018年3月25日 23時37分頃
震源地：八丈島東方沖
最大震度：震度3
緯度：北緯 32.7度
経度：東経 140.9度
震源：マグニチュード　M6.1
深さ：約40km

f:id:nmomose:20180326120706j:plain

下記の3/26の記事で書いているように、3/22に静岡県掛川市の海岸でアカボウクジラが座礁しているのが発見された。
これは、この地震の前兆だったのかもしれない。
www.tankyu3.com

八丈島東方沖発振前の大蛇行

下記の図は、八丈島東方沖M6.1が発生する2日前の黒潮の状態を示している。
f:id:nmomose:20180329215101p:plain

上記の図で、伊豆半島の南方にある赤丸印が八丈島の位置だ。
その下に、青色で南東を向いている矢印があるが、これは黒潮の流れの向きを示す。
海面の色は海面高度（メートル、相対値)を示し、おおざっぱに言うと海面高度が低いところは海面水温が低くなる傾向がある。

上記の図に、八丈島東方沖M6.1の震源も緑色の丸印で書き加えておいた。
冒頭のGoogleEarthマップにも、同様の矢印を書き加えた。
黒潮の流れは、いいかげんなフリーハンドなので、あんまり信用しないでください。

この2つの図を見ればわかるように、八丈島東方沖の震源は、ちょうど八丈島あたりから見て黒潮の流れが向いていた方向となっていた。
そして、海水温が低音から高温へと変わる地点で地震が起きていた。

これが、たまたまそうなったのかどうかは確言できないが、そうでないとすれば興味深いことだ。
このような黒潮大蛇行と地震の関係があるのだろうか。

黒潮大蛇行はいつまで続く？

前回の黒潮の大蛇行は、2004年7月～2005年8月にかけて約1年間続いた。
では、今回はどうだろうか。

下記に示す参考サイトを見ると、はっきりとは書いていないが、どうも今年の夏頃まで続きそうなニュアンスで書かれている。

南海トラフ地震が起きそうな期間

過去に日付がわかっている南海トラフ地震は、すべて8月～2月に起こっていた。
これは、一部には黒潮大蛇行の発生と関係しているのかもしれない。

ここで、昨日の記事で紹介した「スーパー南海地震」が関係してくる。
高橋学・立命館大学教授は、2019年から2020年の東京五輪前頃までに“南海地震”が起きると思っていいでしょうと語っている。
もし本当に、この期間に起きるとしても、可能性としては、過去の経験則からして、3月～7月は発生の可能性が低くなるということだ。

もし今年中に黒潮大蛇行が終わって直進期に入ったとして、高橋氏が指摘する期間内では、2019年8月頃から注意期間に入ることになるだろう。
たとえ高橋氏の予測が妥当でないとしても、現時点では少なくとも南海地震の前兆現象とされるような逼迫した事象は見られていない。

今のところは、今年はだいじょうぶそう？
来年以降は、まだわからないが、様々な事象を鑑みて、数年以内に起きる可能性は、十分考えておかなければならない。

【参考】
2018年3月23日から5月24日の予測(3月28日発表) – 黒潮親潮ウォッチ
 深海から黒潮大蛇行のこれからを予測する – 黒潮親潮ウォッチ