昨夜2018年4月22日20時30分から今朝にかけて、新島・神津島近海で5回ほど地震が発生した。
M2.6~M4.3、震度1~3の規模なので、まったく大したことがなく、これだけならば記事で取り上げることもない。
だが、2000年夏には、最大M6規模の群発地震と三宅島の大規模噴火が起きているだけに、このあたりの群発地震は注意が必要だ。
群発地震
昨夜からの群発地震のデータは、下記の図の通り。
気象庁発表の地震情報では、「新島・神津島近海」という区分けになっているが、実際の震源は神津島を囲むような位置にある。
冒頭のGoogleEarthのマップに取り込んでいる米USGSの地震データは、最大のM4.3の震源しか示していない。
2000年の群発地震
2000/06/26~8月に、 新島・神津島・三宅島近海で群発地震が発生した。
これは、以下のようなM6以上の大規模な地震の連続だった。
7月1日 - 神津島近海、Mj 6.5(Mw 6.2)、神津島で最大震度 6弱。死者1人。
7月9日 - 神津島近海、Mj 6.1、神津島で最大震度 6弱。
7月15日 - 新島近海、Mj 6.3(Mw 6.1)、新島で最大震度 6弱。
7月30日 - 三宅島近海、Mj6.5(Mw 6.5)、三宅島で最大震度 6弱。
8月18日10時52分頃 - 神津島近海、Mj 6.1、式根島で最大震度 6弱。
8月18日12時49分頃 - 新島近海、Mj 5.1、式根島で最大震度 6弱。
三宅島が噴火
この間に、1983年の三宅島の噴火直前の地震活動と類似しているとして、「緊急火山情報」が発令された。
そして、6月27日に三宅島の西方沖約1kmで、海底火山の噴火が起きた。
その後、7月8日に雄山で小規模な水蒸気爆発が発生し、8月18日には大規模噴火が起きて、噴石を伴う噴煙が上空15,000mに達した。
さらに8月29日には、大規模噴火が起きて、低温の火砕流が発生した。
大規模な火山噴火が始まる直前、8月6日には、小笠原諸島西方沖でM7.2の地震も発生していた。
現在の三宅島は、特段の火山活動はなく、噴火警戒レベルは1(火山であることに留意)となっている。
だが、火山ガスの放出は続いているようだ。
2000年台風3号の通過
この頃は、さらに7月に台風3号も付近を通過していた。
下記のGoogleEarthのマップに台風3号の経路データを取り込んでいるが、群発地震と火山活動が始まっていた三宅島付近を、多少東方に迂回しているようにも見える。
そうだとしても、大きくは逸れてはいなかった。
ちょうど台風が三宅島付近を通過した7月8日朝の直後、7月8日18:41に雄山で小規模な水蒸気爆発が発生した。
地震と台風の進路に関係があるように、火山噴火と台風も何らかの関係があるのだろうか。
また、距離が離れるが、10月6日には鳥取県西部地震(M7.3)、最大震度6強も起きている。
現在の群発地震
昨夜から起きている群発地震は、2000年の時と比べると小規模で、18年前と対比するものではないラベルで終わるのかもしれない。
また、三宅島も静穏のようだ。
今後も火山活動を含めて、様子をうかがうことにしたい。

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