今日TOCANAで、「もうすぐ南海トラフ巨大地震か?」とする私の執筆記事が掲載されたが、今回はM8超の地震とエルニーニョの発生に関係があるかを含む地震予知的に重要な内容を含んでいる。
題して、『【緊急警告】もうすぐ南海トラフ巨大地震か!? M8.0地震の8割が「エルニーニョ現象」中に発生、列島は完璧に“ヤバい時期”に突入した!』というもの。
今月太平洋上で発生したエルニーニョ現象の間は、日本でも南海トラフ巨大地震を含む大地震が起きる傾向にあるという趣旨だ。
【目次】
TOCANAの記事
まず、下記のTOCANAの記事を読んでみてください。
その後に、非常に重要な補足事項があるので、続いて読んでください。
エルニーニョはまだ発生していない??
以降に書くのは、トカナの原稿執筆時には得ていなかった情報に基づいている。
まず、「そもそも論」として、「エルニーニョ現象は実はまだ起きていないのではないか?」という説がある。
エルニーニョが発生したというのは、日本の気象庁が11月9日に発表したものだ。
だが、米国とオーストラリアでは、政府レベルで異なる見解をもっているようだ。
米国NOAA(米海洋大気庁)の見解では、10月は太平洋赤道域の広い範囲で海面水温の上昇がみられたが、大気の状態はエルニーニョ発生時の特徴が明らかではないという。
オーストラリア気象局も同様の見方で、海面水温はエルニーニョ発生の特徴を示すが、大気状態はほぼ平常なので、エルニーニョの発達の見込みは低いだろうと。
このような見解の相違が出るのは、世界的にエルニーニョ発生条件の定義が明確に定まっていないせいなのかもしれない。
たとえ発生していたとしても…
前述のように、日本・米国・オーストラリアでは微妙な意見の相違があるが、3国の予測をまとめると以下のようになる。
◎米国:今冬にエルニーニョ発生の確率は80%。来年春まで続いている可能性は55%~60%。
◎オーストラリア:発生するとすれば、2019年3月まで続く。
◎日本:2019年春(5月)まで続く可能性が70%ある。
米国では、エルニーニョが続かないのは、規模が小さいからだと言っている。
気象予報士の片山由紀子氏の意見では、冬の天候にエルニーニョが影響する割合は3割程度で、変則的なエルニーニョが大気にどのように影響するのか、予想がつかないことのほうが大きいという。
エルニーニョが短いと巨大地震発生の確率は?
通常エルニーニョ現象は、1年とか2年とか、そのくらいの期間は続くことが多い。
では、たとえば1年間も続かずに数ヶ月間だった場合は、巨大地震の発生はどうだったのか?
短時間で簡単に見渡したところでは、短期間であっても、M8規模の巨大地震が起きていることも少なくない。
当然のことだが、「エルニーニョ期間中に巨大地震が発生する傾向にある」という説を唱えていて、その期間が短くなれば、発生の確率は低くなる。
巨大地震はだいじょうぶ?
そのようなエルニーニョ発生期間による予測以外に、そもそも典型的なエルニーニョ現象とは言い難いというのが世界の大方の見解であるようなので、その点も考慮すべきだろう。
エルニーニョというのは、つまりは海水温が変則的な状態になっているわけで、その「変則」ぶりが顕著ではないということになると、それだけ巨大地震の発生も抑制されるのかもしれない。
もっとも、これはあくまでも一つの解釈であって、そうだと確言するわけにはいかない。
そのため、日本を含めた今後のエルニーニョ発生状況の各国の見解に関する情報を見逃さないように注視することにしたい。
まとめ
最後に、TOCANAで私がまとめとして書いた、私が発見した傾向のまとめを、こちらにも載せておく。
◎ エルニーニョ期間には、世界でM8.0超の巨大地震が発生することが多い。
◎ 日本では、エルニーニョ発生中、および終息直後から翌年にかけて巨大地震(南海トラフ地震を含む)が起きやすい。
◎ エルニーニョの影響下で起きる巨大地震は、関東以西で起きる場合が多い。
最後の行は、エルニーニョ期間中は特に西日本で海水温が高くなる傾向にあり、その影響ではないかと推測する。
下記のマップはエルニーニョ発生中の太平洋の海水温の傾向を示したものだが、「WARM」となっているところで特に大きな地震が発生する傾向にあれば興味深いのだが、これは今後の検討事項とする。
現在は黒潮の大蛇行が続いていて、これがいつ終わるのかも注目したいところだが、現在の専門家の予測では、少なくとも来年1月までは続くだろうとのこと。
何度も書いているように、南海トラフ巨大地震の発生条件(傾向)として、黒潮大蛇行が起きていない(直進期=非大蛇行期)というのがあるので、上記も非常に重要なファクターではある。
【参考】
今日の地震前兆
頭痛体感で11/19まで要注意。猛烈な電磁波復活で「大きめの地震の前兆」、磁石落下などで要注意。
北海道・関東・東海~近畿など要注意エリアが多い。
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【動画】画像クリックで再生。
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