兵庫県と宮崎県でタケ（竹）の花が咲いたことがニュースになっているが、これが地震の前兆ではないかと噂されているので、検証したい。
またリシルさんはカナダでM6.4の地震が起きると予測していることも紹介する。
【目次】
リシルさんがカナダでM6.4予測
まず、リシルさんが今日2/11 17:35の「カナダマグニチュード6.4」と題した記事を書いた。
タイトルだけ見て、カナダでM6.4の地震があったのかな、珍しいなと思った。
だが、記事は下記の1行だけ書かれている。
揺れそうです。
最近はずいぶん細かいなと思う地震予測があるが、これもM6.4と細かい。
しかもカナダという滅多に大地震が起きないところだ。
これが当たったらすごいと思うだろう。
実はカナダでは、ほとんど被害地震が起きていないが、ひとたび揺れると怖い国だ。
数百年に一度ぐらい、南部西沖のクイーン・シャーロット島付近ではM8クラスの巨大地震が起きている。
竹が開花・地震の前兆か？
次は問題の竹の花が咲いた話題。
タケの開花は60年に1度とか120年に1度と言われていて、本当のところははっきりわかっていない。
迷信的な要素がある、ことわざの世界では、竹の開花は不吉な出来事の前兆と信じられてきた。
私は地震前兆研究家と名乗って活動しているが、動物の異常行動としての前兆現象を最も力を入れているが、植物関係は、はっきり言ってまだ多くのデータを収集しているとは言えない。
動物と同様に非常に重要な部分があり、これから本格的に研究しなければならない分野だと思っている。
兵庫県明石市
まず、1月末に兵庫県明石市荷山町・県立明石高校で、タケが開花した。
冒頭の写真はその時のニュース記事から借用したもの。
【写真】神戸新聞より
それほど美しいとはいえないが、本当に60年か120年に一度しか見られないのならば、非常に貴重な機会だろう。
宮崎県三股町
次は、2/09頃に宮崎県三股町樺山の民家で2本の竹が咲いたというニュース。
その家の75歳の男性が、昨年12月下旬に庭で1本から咲いて、今月2本目が咲いた。
男性は「生まれて初めて見た」と驚いた。
竹は、約10年前に量販店の園芸コーナーで買った竹から増えたもので、種類は不明という。
植物の異常と地震の関係
このタケの開花のような現象が起きたときに真っ先に参照するのが、阪神・淡路大震災の『前兆証言1519!』だ。
何度も紹介してきたが、あまり売れないところを見ると、あまり興味がある人が多くないのか。
全10章のうちの「証言9 植物」と題した章は、たった3ページしかない。
全部で265頁ほどの大著なのに。
前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分
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『前兆証言1519！』
如何に植物前兆の報告例が少ないかを物語るが、ちょっと見過ごせないという事例がいくつかある。
大阪市の家の庭では、毎年ツバキが5個～10個ほど花が咲くが、地震の年には地震前（1995/01/17以前）に300個以上も咲いたという。
神戸市西区では、前年7月から咲き出したアサガオが、地震発生までずっと咲き続けていたという。
これは、かなりおかしい現象だろう。
今だったら、もっと新聞記事になったり話題になっていたのではないか。
仙台市で、地震前兆の研究をやっている人なのか、ケヤキの生体電位を測定していたら、前日の朝に測定器の針が振り切れたという。
ちょっとこれだけでは判断が難しいが、もしこれが兵庫県の地震の前兆であるならば、数百キロの距離差を考えると、かなり大変なことだ。
『【緊急改訂】大地震の前兆 こんな現象が危ない』
次に、故・池谷元伺・大阪大学名誉教授の『【緊急改訂】大地震の前兆 こんな現象が危ない』（青春出版社）を見てみる。
この本では、「6章 植物が語る前兆現象」で19頁ほどを割いて植物の前兆を解説している。
【緊急改訂】大地震の前兆 こんな現象が危ない (プレイブックス)
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池谷氏は、植物の異常もやはり地中を流れる電磁波が原因ではないかと考えている。
その典型としてのオジギソウでは、中国の地震の10時間前に倒れたという事例を紹介している。
狂い咲き
池谷氏はまた、時期外れに花が咲く「狂い咲き」の事例も紹介する。
たとえば、関東大震災の前月8月に、藤、山吹、菖蒲、蓮が咲き誇っていたことを作家の芥川龍之介氏が『大震雑記』という作品で、「自然に発狂の気味があり、天変地異があると話しても誰からも相手にされなかった」と書いている。
池谷氏によると、このような狂い咲きも、地震前に発生する電磁パルスの電場によるものだという。
宮沢賢治が、雷によって稲がよく育つと書いていたことを取り上げて、それならば地震の電磁波も稲の成長をよくする可能性があると池谷氏は書く。
池谷氏は、タケの花については触れていないが、同様にして地中の電磁波によって開花時期が狂わされることは、可能性としてはあるかもしれない。
『大地震前兆集』
亀井義次著『大地震前兆集 これが起きたらすぐ逃げろ』（徳間書店）でも、花の狂い咲きの例が多く紹介されている。
この人は証券会社を辞めて地震予知の研究を始めたという人だ。
この本の「花や天気が警告する」の章では、過去の中国の大地震の際に見られた前兆現象も紹介している。
1976年7月28日に河北省で発生した唐山地震（ Mw7.5）では、なんと24万2,000人の犠牲者が出てしまった。
この地震の前に、竹の花が咲いたという。
また、同年1976年8月16日・23日の松潘・平武地震（M7.2）でも、箭竹（やだけ）や桐の木が枯れたという。
このとき、広い範囲でパンダの餌である箭竹が咲いたり枯れたりしたために、餓死したパンダがいたという。
タケの開花は地震前兆か？
だが、これらの本でも、日本の大地震の前にタケが開花したという事例は見られない。
ネット上では、関東大震災の前に竹の花が咲いたという噂が流れているが、事実ではないか、単に私が知らないだけかもしれない。
過去の例では、2015年7月半ばに、東京都瑞穂町の民家で竹の花が咲いた。
また2018/5末には、愛知県新城市作手地区で、竹の一種のハチクが開花した。
だが、これらのケースでは、対応する大地震は見られない。
私が知っている例では、唯一、下記の事例がある。
昨年2018/05/28頃に、「大阪うめきたUMEDAIガーデン」でタケの開花があったというニュースが流れた。
それから2週間ほど経った2018年6月18日に、大阪府北部地震（M6.1）が発生した。
タケの花が開花した「大阪うめきたUMEDAIガーデン」は、大阪府大阪市北区大深町にあり、震源から30kmほど離れている。
この距離とタイムラグを考えると、地震の前兆現象であった可能性は十分に考えられる。
大地震の前兆か？
だが、他にそのような事例が多くないことと、タケが開花しても大きな地震が起きないことも多いことを考慮すると、判断が難しい。
私の研究態度として、わからないことはわからないままにしておくべきと考え、十分な根拠がないのに否定することはしたくない。
今回の場合、たとえ時期的に近くても、兵庫県と宮崎県という離れた地域で起きているために、その点も大地震の前触れだと簡単には認められない要素もある。
そのため、判断は保留としておき、今後タケの開花事例を更に調べて、大地震発生の可能性を更に考えてみたい。
今日の前兆現象
昨日はブログを書けなかったので、昨日の分も含めて以下に報告する。
2/10 朝8時頃、テレビ朝日とNHKが電波障害で一時的に映らなくなった。
また、2/10にナマジーが静電警告を記録していた。
画面が真っ赤になっていて、記録されていたことに気づいた。
ノイズ以外では、これがはじめてのケースかもしれない。
また、地震前兆かどうか微妙だが、今日はWi-Fiのつながりも悪いようだ。
下記の通り、2/11（月）～2/12（火）に関東近辺で地震を予測している。
【体感】2/9 17:11、小平市の自宅で5秒間の耳閉塞の後で強い金属音の耳鳴りが続く。今日明日あたりに関東近辺で発震パターン。新月トリガーまだ注意。 #地震予知 #地震前兆 #体感 #LINE11 @kokanranger
— Noya Momose 百瀬直也 (@noya_momose) 2019年2月9日
ちび子の運動量は、今朝も少なめだった。
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