マリアナ諸島、グアム島あたりのミクロネシアはフィリピン海プレートの南端に位置するが、このへんで大きな地震が起きた後は、台湾やフィリピンと同様に西日本で大きな地震が起きる傾向があるだろうか?
そのことを過去データによって調べてみた。
次なる連鎖の法則
毎度お騒がせ…というか、また新規の説を発表する。
昨年3月、TOCANAで「台湾-西日本地震連鎖の法則」を発表した。
そして昨日の記事では、「フィリピン-西日本地震連鎖の法則」を公開した。
それで、フィリピン海プレートの西端が連鎖するならば、南端ではどうなのか?
そう百瀬が発想するのではないかと思った方は、鋭い。
昨夜風呂に入っていて、その案が浮かんだ。
ミクロネシアのフィリピン海プレート境界付近にある島々…マリアナ諸島~グアム付近で大きな地震が起きた後で、同プレート北端の西日本で大地震が起きることはあるだろうか。
そう思って、過去の地震データを解析してみた。
マリアナ諸島・グアムなど→西日本と地震が連鎖した例
今回は、米USGSの1900年以降の地震データから、M6.5以上の地震を検索した。
1914年10月23日:インドネシア、ハルマヘラ島沖、M7.4
1914年11月24日:マリアナ諸島、M8.0
→1915年01月06日:石垣島北西沖、M7.0
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1926年03月04日:インドネシア、クプラウアン・タラウド、M6.5
→1926年06月29日:沖縄本島北西沖、M7.0、深さ150km、最大震度4
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1930年10月24日:北マリアナ諸島パガン、M7.2
→1930年11月26日:北伊豆地震、M7.3、最大震度6、犠牲者272人。
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1935年10月18日:マリアナ諸島、M6.7
→1936年02月21日:河内大和地震、M6.4、最大震度5、犠牲者9人。
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1936年10月29日:グアム島北東沖、M6.5
→1936年12月27日:新島近海、M6.3、最大震度4、犠牲者3人。
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1969年06月17日:北マリアナ諸島Maug諸島、M6.5
→1969年09月09日:岐阜県中部地震、M6.6、最大震度5。犠牲者1人。
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1993年08月08日:グアム島南沖、M7.8
→1993年10月12日:東海道南方沖、M6.9、最大震度4、犠牲者1人。
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1997年04月23日:グアム島北沖、M6.5
→1997年05月13日:鹿児島県北西部地震、M6.4、最大震度6弱
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2001年10月12日:グアム島南沖、M7.0
→2001年12月18日:与那国島近海、M7.3、最大震度4、最大高20cmの津波
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2007年01月30日:北マリアナ諸島Maug諸島、M6.6
→2007年03月25日:能登半島地震、M6.9、最大震度6強、犠牲者1人、小さい津波
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2010年08月13日:マリアナ諸島、M6.9
→2010年11月30日:小笠原諸島西方沖、M7.1、最大震度3
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2014年09月17日:グアム島北沖、M6.7
→2014年11月22日:長野県神城断層地震、M6.7、深さ5km、最大震度6弱
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2016年07月29日:北マリアナ諸島、M7.7
→2016年10月21日:鳥取県中部、M6.6、深さ11km、最大震度6弱
結構な数があった
こうして見ると、フィリピン連鎖の場合と違って、数日後の短期間に西日本で揺れるパターンは無さそうだ。
この場合も、4カ月以内という括りでデータを絞って見た。
ちなみに、ミクロネシアの方では、「待機中」つまり日本でこれから連鎖する可能性がある地震は、起きていない。
ここ数年は、ミクロネシアのあたりでは大規模な地震は起きていない。
強いていうならば、インドネシア領になるが、フィリピン海プレート最南端の境界付近のパプア北沖で、11/23にM6.1の地震が起きていた。
これらの大規模地震のほとんどは、Wikipediaの「地震の年表」を見ても載っていない。
それだけ広大な太平洋の中では、M7程度の地震が起きても被害が無いことが多いからというのもあるだろう。
ちなみに、このあたりでは、M8クラス以上の巨大地震は、過去100年間で1回くらいしか起きていないようだ。
こうして調べてみると、フィリピン海プレート西端のフィリピンほどではないが、同プレート南端あたりで大きな地震があると北端の西日本でも揺れるパターンが、それなりにあるようだ。
何度も書くが、このような「法則」と名称を付けるのは、あくまでも便宜上のもので、台湾・フィリピン・マリアナ諸島などで大きな地震が起きた後で西日本も揺れるかもしれないと注意喚起したいためだ。
グアム島でM5.2の地震
ここまで書いた後で、今日未明2019/11/29 02:29に、グアム島沖でM5.2の地震が起きていたことがわかった。
大した規模ではないが、いちおうマップを載せておく。
今日11月29日7時すぎ、中曽根康弘元首相が逝去。101歳だった。100歳以上の長寿は歴代首相で恐らく2人目。出身地群馬県の釈迦の霊泉を愛飲し湯治もされたそうで、それも長寿の要因になったのか。タカ派で個人的には好きではなかったが。合掌。#釈迦の霊泉 #中曽根康弘 #奈女沢温泉
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