黒潮大蛇行の長期予測によると、まだ長く継続しそうで、南海トラフ巨大地震の発生が延びると思われるために、これは朗報だろう。
黒潮大蛇行の最新長期予測
黒潮が紀伊半島沖を南へ大きく蛇行する「黒潮大蛇行」現象は、2017年8月に発生して以来、2年半以上継続している。
昨日2/12、「黒潮親潮ウォッチ」サイトで、黒潮大蛇行の最新予測が更新された。
それによると、黒潮大蛇行は終わる兆候が無く、まだ継続する見込みだという。
少なくとも今年4月16日までは黒潮大蛇行が継続するとの予測で、4/16時点での黒潮流路の予測は下記の図のようになる。
黒潮大蛇行と南海トラフ巨大地震
自説によると、黒潮大蛇行の存在がわかった19世紀以降の南海トラフ巨大地震はすべて黒潮大蛇行の直進期(非大蛇行期)に発生していた。
そのため、現在発生中の黒潮大蛇行が終息するまでは、南海トラフで巨大地震は発生しないと推測できる。
また、南海トラフ巨大地震の発生時期の傾向として、過去にはすべて7月~2月に発生しているということがある。
そのため、今年は少なくとも6月までは発生しない可能性が高い。
黒潮大蛇行の終息時期の予測
黒潮大蛇行の発生中には、蛇行している中心部で渦ができ、海水温が低くなる「冷水渦」が発生する。
この渦の面積の大小を予測することによって、黒潮大蛇行がいつ頃終息するかが推定できる。
2/12時点での「黒潮親潮ウォッチ」の長期予測によると、今後4月16日までの冷水渦の面積の予測は以下のグラフのようになっている。
この予測を、今年末あたりまで延長してみた。
条件としては、(1)「黒潮大蛇行の渦の力が衰退せずに続行する」、(2)「長期予測の通りにしばらく上昇した後で急速に衰退する」の2パターンとすると、下記のグラフのようになる。
延長したグラフ部分は、かなり適当なものであるが、(2)のパターンのように最短で下降していくとすると、だいたい今年末頃に終息レベルである2を下回ることになる。
黒潮大蛇行が最短で終息する場合
上記のパターン(2)の通りに、今年いっぱいくらいに黒潮大蛇行が終息するとすれば、南海トラフ巨大地震が最速で発生する可能性が見えてくる。
それは、来年2021年1月~2月、あるいは7月以降ということになる。
このため、東京オリンピック開催時期には、少なくとも南海トラフ巨大地震と首都直下地震の発生の可能性は非常に低くなると考えられる。
首都直下地震も同様か
私が最近の研究でたどり着いた結果によれば、南関東直下地震(首都直下地震)も黒潮大蛇行の直進期(非大蛇行期)に起きる傾向がある。
そのため、これまで述べた南海トラフ巨大地震の発生と同様の条件で、今年中は発生する可能性が非常に低くなると考えられる。
もし、東京オリンピックが中止という事態になるならば、それは少なくとも南海トラフ巨大地震か首都直下地震ではないということになる。
それ以外の国内で発生する大地震については、その限りではない。
あるいは、現状では、コロナウイルスの影響によるものになるかもしれない。
以上の考え方が正しいとすれば、少なくとも今年中は南海トラフ巨大地震の「執行猶予」が延びたことになる。
※下記ページも更新しました。
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