昨日7/2に長崎市野母町の沖でリュウグウノツカイが捕獲されたが、過去にこの深海魚が大地震の前兆だったかもしれない事例が多い。
また災害の夢やヴィジョンをよく見る兵庫県の日奈さんから、長野県で大地震が起きるような内容の最新の夢の報告があったので紹介する。
リュウグウノツカイ捕獲
昨日7/2 7時頃に長崎市野母町の200m沖の定置網にリュウグウノツカイが1匹かかって、生きたまま水揚げされた。
体長は1.5mほど。
「幻の深海魚」とされ、生きた個体が捕獲されることは、珍しい。
だが、展示のために水族館へ搬送された後、4時間後に息絶えたという。
リュウグウノツカイといえば、以前に東海大の研究で、大地震との関連は統計的に有意ではないと決めつけられた。
その際にTOCANAの記事で反論をしたが、その後の研究でも、やはり地震の前に出現することが多い。
過去の地震前兆だったかもしれない例
リュウグウノツカイの出現が地震前兆だった例としては、詳細の事例は近いうちに私のnote定期購読マガジン『週刊地震前兆速報』の方ででも公開することにしたい。
最新の例だけ挙げれば、今年2月に下記の3件が立て続けにあった。
2020/02/07:兵庫県豊岡市竹野町
2020/02/12:石川県志賀町相神
2020/02/15:福井県越前町
では、その後に大きな地震があったかというと、2020/03/13 2:18、石川県能登地方、M5.5、最大深度5強の地震が起きた。
約1か月前途後に起きたことになり、各地点からの距離はそれぞれ250km、23km、185km程度だった。
特に石川県志賀町の事例は能登半島のごく近く、23kmほどしか離れていない地点でのリュウグウノツカイ出現であり、ちょうど1か月後にM5.5の地震が起きたということで、前兆としてあり得るケースだろう。
ところで、蛇足になるが、冒頭のアイキャッチ画像は、なぜ人魚なのか?
リュウグウノツカイといえば、かつてはその外見から、人魚と結び付けられていた。
というか、この生き物こそが人魚のモデルではないかともいわれる。
そして、人魚は龍宮の使いとされた。
人魚は地震と津波の前触れとされる国があるそう。
兵庫県の日奈さんより
次に、5日前に兵庫県の日奈さん(仮名)から久しぶりにメールをもらった。
よくビジョンや夢を見る人で、その日に見たという夢を紹介する。
6/28 12:52受信
今朝、夢の中で画像を見ました。
「日本地図。滋賀、岐阜辺りから 福島、山形辺りまでの内陸で細長く震度の色分けがしている。震源地は長野あたり。色が濃かったので。」
それと、目覚め際に 幻聴で
家の電話の着信音。耳元でかなり大きめでハッキリ聞こえました。
その後、すぐに携帯のメールの着信音。これは小さめの音でした。。
前の千葉東方沖M6.2の前日と同じ感じです。
違うのは、今回は息苦しさ(水の体感)が無いので、夢で見た画像の様に内陸かな?と感じます。
でも、今の耳鳴りですが 両耳だけど 右耳(西日本)の方がかなり強いです。。。
もう二つ。
先月に、夢の中で 「宇都宮」という文字を見ました。微妙ですね。。。
栃木の宇都宮なのか、また違う事なのか。。
長野県で大きな内陸地震?
というわけで、この夢の通りになるとすれば、長野県あたりが震源となり、東北地方あたりまで有感地震となるということのようだ。
日本中揺れるような、そう巨大な地震というわけではないようだ。
だが内陸ならば被害が出る可能性もあるので、注意が必要だろう。
次の「宇都宮」というのは、地震があるのか別の何かなのか、よくわからない。
この地名はおそらく栃木県以外にないのではないか。
日奈さんから質問
日奈さんのメールは続きがあって、後半は私への質問を含んでいる。
百瀬さんにお聞きしたいのですが、(濃尾地震)のようなパターンが起こる可能性はどうなのでしょう〜。私は気になって仕方ないのですけど。。。黒潮大蛇行に関係なく起こる地震。。
あっ!もう一つ。これも数ヶ月前に見た夢の中の画像なのですが、色んな色の五つの輪っかが
知恵の輪のように絡まって地面に落ちてる。かろうじて赤い輪っかだけが立ってる。(分かり辛くてスミマセン。。)
オリンピックは無いなと思うものの、何故 赤い輪っかだけがハッキリ浮いているのか?わからない。。
長文でスミマセンでした。
梅雨の時期です。お体大切になさって下さいね。
濃尾地震
濃尾地震は、明治時代に岐阜・愛知・三重に広がる濃尾平野で起きた、M8.0という日本史上最大の内陸地殻内地震だ。
「濃尾地震のようなパターン」というのは、もしかすると日本で起きる巨大な内陸地震ということなのだろうか。
だが、濃尾地震については、これまでの自分の研究の結果としての私見では「黒潮大蛇行に関係なく起こる地震」ではないと思う。
この地震は、おそらく黒潮大蛇行の終息直後に起きていたと思われる。
【黒潮大蛇行】1890年~1891年(開始・終了時期不明)
【エルニーニョ】1891年(1年間)
1891年10月28日:濃尾地震、M8.0、犠牲者・行方不明者7,273人、根尾谷断層。
【南関東】1891年12月24日:山梨県東部(山梨県東部、内陸)、M6.5
このように、黒潮大蛇行の終息後に濃尾地震と南関東直下地震が続けて起きている。
岡田正美氏の地域分けに基づく統計では、次の首都直下地震を含む南関東直下地震の想定震源域は、南海トラフと同様に「B:黒潮域」となる。
そのため、下記マップのように、過去には8月~12月がM7.0以上の地震が最も多く起きていた。
濃尾地震パターンが起きるとき
上記マップで色分けして表しているが、濃尾地震の震源は「S:本土北部」となり、黄緑色に塗ってある。
これは、黒潮大蛇行が発生していない「直進期(非大蛇行期)」にM7クラス以上が多く起きていたことを示している。
かなり内陸の地点なのに、理由はわからないが、統計的にはそうなるのだ。
たまたまこうなったということも、考えられなくもないが。
というわけで、自分の研究によれば、黒潮大蛇行が続いている間は、濃尾地震の再来のような地震は起きる可能性が低いことになる。
この明治時代に大地震が続いたように、黒潮大蛇行が終息した後は、南海トラフ巨大地震や首都直下地震が比較的に間を置かずに続けて起きることも、十分にあることになる。
黒潮大蛇行がいつ終わるかは何とも言えないが、大蛇行を形成する渦の力が今後一時的かどうか不明だが弱くなる予測なので、注意が必要だ。
※今や何でもUSB充電の製品になりつつある。
防災観点からも、時間が経って乾電池が切れていたということにならずに済む。
将来的には、どんな小物でもソーラー充電対応になるかもしれず、災害発生時には有利だろう。
【動画】