YahooやGoogleで「さざなみ雲」や「宇田進一」のキーワードで検索して飛んでくる人が相変わらず多く、1日100件以上あるようなので、そういう人たちのために書くことにする。
2005年1月15日19:00〜21:00にテレビ朝日系列で放映されたドスペ! 「超緊急SP巨大地震は必ず来る」で、元東大地震研究所の宇田進一氏が衛星画像の「さざなみ雲」の解析によって地震を予知していると紹介された。
そのときに放映された、宇田氏が予測し的中した地震のリストを、PCで録画した画像から起こしてみた。以下のとおり。
- 2000年10月29日 千島列島 M5.9
- 2000年11月14日 根室半島沖 M5.9
- 2000年12月05日 茨城沖 M5.5
- 2000年12月22日 択促 M6.2
- 2001年02月25日 福島県沖 M5.8
- 2001年03月24日 芸予 M6.4
- 2001年04月15日 鳥島 M6.5
- 2001年04月23日 紀伊半島沖 M5.6
- 2001年04月27日 根室沖 M5.9
- 2001年10月01日 北海道東方沖 M5.0
- 2001年10月04日 千島 M6.6
- 2002年02月10日 宗谷海峡 M5.7
- 2002年02月12日 茨城県沖 M5.5
- 2002年07月18日 沖縄本島近海 M5.7
- 2002年10月05日 福島沖 M5.7
- 2002年10月14日 青森沖 M5.7
- 2002年11月03日 宮城県沖 M6.4
- 2002年11月13日 千島列島 M7.3
- 2003年04月24日 山形沖 M5.6
- 2003年04月29日 北海道東方沖 M6.1
- 2003年05月26日 宮城県北部 M6.4
- 2003年07月26日 宮城県北部 M6.4
- 2003年09月26日 十勝沖 M8
- 2003年10月31日 福島県沖 M6.8
- 2003年12月29日 釧路沖 M6
- 2004年01月06日 千島列島 M6.3
- 2004年02月07日 東海道沖 M5.7
- 2004年04月04日 茨城県沖 M5.6
- 2004年09月19日 東海道沖 M7.4
- 2004年10月17日 茨城県沖 M5.6
- 2004年10月23日 新潟中越 M6.8
- 2004年11月04日東海道沖 M5.7
録画したさざなみ雲の衛星画像をよく見てみても、「これがさざなみ雲というやつか」ということはわかっても、番組の映像で丸で囲んだ個所と、そうでない個所の違いがよくわからない。
宇田氏によると、さざなみ雲による予知と、別の方法を組み合わせれば、震源地を特定することも、そう遠くない時期に可能ではないかとのこと。
その宇田氏が今いちばん悩んでいることがある。それは…、
「M6.5以上のものを予測してしまった場合に、どういう風に発信したらいいのかを、いまいちばん悩んでる。」
−2005年1月15日19:00〜21:00、テレビ朝日にて放映の『ドスペ! 「超緊急SP巨大地震は必ず来る」』より、元東大地震研究所の宇田進一氏へのインタビュー
「自信を持ってるんですけど、社会にはいま認知してくれてないのでね、そういう情報を、いま公開することはできない。」
−2005年1月15日19:00〜21:00、テレビ朝日にて放映の『ドスペ! 「超緊急SP巨大地震は必ず来る」』より、元東大地震研究所の宇田進一氏へのインタビュー
そういう気持はわかるが、アマチュアでいろんな方法で地震予知を行い、それをインターネット上などで公開している人は世の中にたくさんいるのだから、ひとつの可能性として発信すれば良いのにと思う。
※こちらで宇田氏の研究の最新事情を書いています。
- 宇田進一氏の「さざなみ雲」地震予知
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20120116/sazanami