さきほど帰宅して、フジテレビ系列の『アンビリーバボー』を見るとはなしに見ていたら、全盲のピアニストという男性が紹介されていた。
北田康広(きただやすひろ)さんといって、徳島県出身で、音大を卒業してプロのピアニストになった。
全盲のピアニストなんて、他にいるのだろうか。まあ世界のどこかにはいるのだろうが。
スティービー・ワンダーとか故レイ・チャールズとか、キーボードを弾きながら歌う歌手は存在する。
だが、クラシックのピアニストとなると、その困難さは桁違いに高いだろう。
コードを弾くのと独奏で旋律を弾くのとは、わけが違う。
ピアノの端の鍵盤を弾くときには身を乗り出して弾かなければならず、目が見えないのに、どうやって鍵盤の位置がわかるのだろうかと、それだけでも不思議に思ってしまう。
HPのプロフィールによると、1965年徳島県生まれ。未熟児網膜症と医療ミスが重なり5歳で失明したという。
コンサートでは、ピアノ演奏だけでなく、奥さんのピアノ伴奏で歌を歌ったりもする。
ハンディを克服してプロになるまでには、人一倍の努力が必要だっただろう。番組を見ていて、目頭が熱くなった。
盲人だけでなく、身体障害者に生きる勇気を与えてくれる存在だろう。
北田康広さんのプロフィール
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