探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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愛知万博で地球の未来を考える(6)


◎中米共同館 満足度:B

国際赤十字赤新月館の前で並んでいた時から、隣の中米共同館が目立っていた。
というのは、パビリオンの前で、片言の日本語で面白いことを言って客引きをしているお兄さんがいるからだ。
参加国は、エルサルバドルグアテマラコスタリカニカラグア、パナマ、ベリーズホンジュラス
マヤの遺物(レプリカ)や、中米の雑貨、植物、コーヒーなどのショップがある。

写真は、コスタ・リカの不思議な形の金の装飾。
日本ではなじみが薄いものだろう。

昼食時なので、パビリオン内にある中米レストランで、中米カレーなるものを買う。
600円と、愛知万博にしては安い値段だ。
だが、具は少なく、値段並みだ。
茶色っぽいカレーライスは、なかなか美味しい。

◎アメリカ館 満足度:C

隣のアメリカ館の前では、大勢の人たちが行列を作っている。
20分待ちということで、ちょっと悩んだが、入ってみることにする。
メインの出し物は6面のマルチスクリーンの映像。
生誕300年を迎えたベンジャミン・フランクリンが登場して、20世紀の科学の発展を紹介するもの。
だが、20分も待った甲斐があったかというと、なかったように思う。
映像の中で、ちょっとした仕掛けもあるが、敢えて書かない。
少量の電気と体重移動によって走る環境に優しいSEGWAYという乗り物を見たくて入ったのだが、実際に走行しているわけではなく、これも期待はずれだった。

◎メキシコ館 満足度:A

アンデス共同館の前へ行くと、閉まっている。
おかしいと思って、入口の張り紙を読むと、近日オープン予定とある。
アンデス館はぜひ見たかったところの一つなので、残念。
アルゼンチン館とドミニカ館を飛ばして、メキシコ館へ。
パビリオンの前では、5人の演奏者による2台のマリンバの演奏をやっている。
これが非常に素晴らしいアンサンブルなのだ。
テンガロンハットをかぶった男性たちが、『ラクカラーチャ』など、おなじみのメキシコの名曲を披露している。
ビデオカメラに収めた。
館内の展示では、マヤ文明の遺物(レプリカ)が一見の価値ありだろう。

日本ゾーン

グローバル・コモン2を見終わって、次は日本ゾーンへ移動する。
実は今朝着いたときに、真っ先にきたのがこの日本ゾーンで、お目当ては長久手日本館の当日予約だったのだが、9:30頃の時点で、既に本日の当日予約はすべて終了したと聞いて、ガックリきた。
行列に並ぶと2時間は待たされることになるので、見るのをあきらめた。
世界初の360度全天球映像というのを見てみたかったのだが、残念だ。

長久手愛知県館 満足度:B

ここでは、地球の危機を訴える『地球タイヘン大講演会』というのをやっていて、ぜひ見てみたかったのだ。
最初は、ふざけたタイトルなので興味がなかったのだが、地球温暖化の危機を世に警告している江古野守博士が、1日20回、1回約20分の講演を行うというものなので、聞いてみようということになった。
10分か15分ほど行列に並んでいただろうか。
待っている間、TVスクリーンでは、愛知県館総合プロデューサーの山根一眞氏が江古野博士を紹介するビデオが流れている。
それによると、1922年にアルバート・アインシュタイン博士が来日して名古屋で講演を行ったときに、小学生だった江古野少年はアインシュタイン博士に頭をなでられたとか。
それを聞いて、「ヘェ」と感心していたのだが…。


行列のうしろの方に並んでいたので、席はうしろの方しか空いていなかった。
講演が始まると、登場したのは、明らかにカツラという銀髪長髪の江古野博士。

博士の白熱する講演では、途中で3D映像っぽい江古野博士の映像が舞台上に出現したりする。
そして、博士が浮上して客席の方へ移動し、なんと宙返りをしたりするではないか。
本物なのか、それとも3D映像なのかわからないが、どう見ても本物の人間にしか見えない。
そうこうしているうちに、大講演会は終わった。

講演を聞いている間に生じてきたのは、江古野博士は愛知万博期間中、まったく休みなしで、1日20回もの講演を本当にこなせるのだろうかという素朴な疑問だった。
普通の人間だったら無理だろう。
講演が終わって、何かのガイドブックでだったろうか、やっとその疑問が解決した。
江古野守博士を演じていたのは、愛知県出身の3人の役者で、その3人が交代で出演しているのだという。
まんまと騙されてしまった。
騙される方がアホだろう。
考えてみると、江古野なんていう名前も、いかにもだ。
そんな科学者は、最初っから存在しないのだ。
プロフィールには「1913年、愛知県愛知郡長久手町生まれ」なんて書いてあるが。
これは、一種のパフォーマンスショーなのだ。
スーパー歌舞伎なども手がけた劇作家・横内謙介が舞台演出を行っているのだという。

20分の講演としては中身がなかったような気がするが、パフォーマンスショーということならば仕方ないだろう。
ところで、江古野博士が客席の上で宙返りするというのは、どうも3D映像ではなくて、やっぱり本物の役者がワイヤに吊るされて回転しているようだ。
『地球タイヘン〜』なんて、ふざけた名前の講演会だと思っていたが、内容からすると、合っているのだろう。
逆に、本物の科学者による固い講演会を期待している人がいたら、終わった後で怒るかもしれない。


◎中部千年共生村 満足度:B

『地球タイヘン大講演会』が終わって出口を出ると、自動的にこのパビリオンへ導かれるようになっている。
富山・石川・福井・長野・岐阜・静岡・愛知・三重・滋賀の中部9県が共同出展するパビリオンだ。
千年共生村というのは、千年間持続する社会というコンセプトによるものらしい。
県ごとに千年先まで持続するテーマを設けて展示している。
風力発電や一つ目のロボットなど、さまざま。
そういうことで、全体の統一感がないというか、訴えたいものがイマイチよくわからなかった。

◎グローバル・トラム

韓国館のサムルノリなどの伝統芸能が始まる時間が近づいたので、グローバル・コモン1へ向かうことにする。
かなり距離があるので、グローバル・ループの上を走るグローバル・トラムに初めて乗ってみることにする。
電池で走る3両の電車というか電気自動車だ。
どうもブリジストンが開発したもののようだ。
走り出すと、係員が先導して歩き、歩行者にどいてもらっている。
つまり、人間が歩くよりものろいスピードで走行していることになる。
アルバイトか何か知らないが、見ていて大変そうな仕事だ。

待ち時間も含めると、けっきょく歩いた方がずっと早かっただろう。
おかげで、サムルノリ公演の開始に間に合わなかった。残念。

【続く】
14:30 130254


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