今日は息子のYの2歳の誕生日。
仕事の帰りに、何か絵本でも買ってあげようと思い、吉祥寺パルコ地下の書店に寄る。
かつて「沖縄の一男性」のS師が、沖縄県中の小中学校を歩いて廻って、お釈迦様などの話の絵本と七色の花の種を配ったという話。
そのときに学校にあげた絵本って、どこから出ているのだろう。
おしゃかさまなどが登場して、子供たちが優しい心になれる絵本ということなのだが。
別の本でもいいから、そういう絵本はないかと探したのだが…。
まったくない。
おしゃかさまも、イエスさまも、かみさまも、その手の本はまったく置いていない。
パルコの1フロアーを使い切った大きな書店で、かなりたくさんの絵本が置いてあるのに…。
いったいどういうことなのだろう?
仕方がないので、『うらしまたろう』と『宇宙』という絵本を買った。
『宇宙』は地球上の動物・乗り物・宇宙の星々や天体などがわかりやすく図示された大型本だ。
Yに見せたら、喜んで眺めていた。
幼い頃から宇宙に親しみをもつことは、とても良いことだろう。
わたしはといえば、ガキの頃(小学生)に、夜一人で家の裏手の栗林で、夜空を見上げて「この地球はどうなってしまうんだろう?いつか滅亡してしまうのだろうか?」などとマセたことを考えていた。
それが大きくなって、こんなになってしまった。
脱線したが、上記のような絵本は、宗教系の出版社のような特別なところしか出していないのだろうか。
小さいうちからあんまり特定の宗教心を子供に植え付けてはいけないということなのか。
わたしは幼稚園が調子の家の近くにあったカトリック系で、「イエズスさま」や「マリアさま」やノアの箱舟が出てくる絵本をいつも読んでいたという記憶がある。
子供心に「イエズスさまって偉い人なんだなぁ」と思ったものだった。
そんなときのことを、なぜか覚えている。
なぜか私は、だいたい十年単位で、いろんな宗教の教えを学ばされてきたような節がある。
幼児から十代頃までは、キリスト教的価値観に親和的だったように思う。
二十代は、大学が日蓮宗系(新興宗教ではない)だったこともあり、仏教的価値観を学ばされた。
三十代は、30歳のときに某神社に入信したこともあって、神道的価値観を。
四十代は…、強いて言えばシャーマニズムや琉球の民間信仰などだろうか。
幼い頃に絵本やシスターのお話などから学んだキリスト教的価値観は、自分の人生で確実に役に立っていると思う。
こういう風にして、もしかしたら、特定の宗教思想に染まらないグローバルな超宗教的宗教思想をもてるようにと仕向けられてきたのかもしれない。
「誰に?」と聞かれたら「たぶん、うしろについている存在に…」と答えるしかないのだが。
またまた脱線してしまった…。^^;
で、「特定の信仰心」がいけないというのなら、おしゃかさまやイエスさまやマホメットさまや弘法大師さまや八百万の神や聖者など、いろんな宗教のいろんな存在が1冊の中に登場する絵本ならば良いのではないか。
もしそんな絵本があったならば、大人でも楽しめてしまうのではいかと思う。
そういう本ではないにしても、お釈迦様やイエスさまが登場する良い絵本があったら、教えてください。