インドネシアはほんとに災難続きですね。
スマトラ島沖地震に始まって、ジャワ中部地震、そして今度は津波です。
死者は500人を超えたとか。
こんどもまた「ラトゥ・キドゥルなんですよね。これが。
震源を見ると、あの女神さまを連想せざるを得ないところなんです。
今回はかなりの沖合いで、地震そのものによる被害はなかったみたいだけど、西ジャワの方です。
西ジャワにも南海の女王伝説があって、首都ジャカルタから南の方へ行ったところのプラブハンラトゥという港町は、その地名の由来が「女神の港」なんですね。
そこにホテル・サムドゥラ・ビーチ・ホテルという国営ホテルがあって、スカルノ大統領が客室の一室を女神さまに捧げたところです。
今回の地震との関連性はわかりませんが、ジャワ人やスンダ人の多くは、ラトゥ・キドゥルの怒りだと思ったことでしょう。
メインとなった地震はマグニチュード7.7。
スマトラの教訓を生かせと、早期警報システムの構築に取り組んでいたところでした。
事前に日本などから情報が入っていたのに、それを住民に伝える手段がなかったとか。
気象庁から届いたファックスを見ても、何もしなかったらしい。
テレビがあるじゃないかと思うんですが。
しかも、政府の地震局長は、地震発生直後にテレビで「津波の可能性はない」と断言したとか。
「先進国とは違うから、しょうがない」と言ってしまったら、亡くなった方々があまりにもかわいそうですね。
インドネシアでは、「命の値段」がほんとに安いんです。
亡くなった方々のご冥福をお祈りします。
- ニャイ・ロロ・キドゥルの部屋:プラブハンラトゥ
http://www.ne.jp/asahi/pasar/tokek/TG/KNRK/KNRK45.html - 地球の華−南海の女王巡礼の旅【2.王妃の港】
http://www.ne.jp/asahi/pasar/tokek/AA/CH/CH03.html