探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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『主の祈り』


Live at Newport 1958
さいきんYouTubeでいろんな動画を見ていて、あちこち散策しているうちに、マヘリア・ジャクソンのゴスペルソングなどに出逢ったりもする。
Mahalia Jacksonといっても、1972年に亡くなっている人だから若い人たちは知らないだろうが。
Wikipediaでは「ゴスペル界最高峰の歌手」などと書かれているから、やっぱりすごい人なんだなと思ったりして。
この人の場合、うまいとかヘタとかよりも、感じるのは圧倒的な存在感なのだ。
私があれこれと屁理屈を並べ立てるよりも、実際に聴いてみてください。
YouTubeにアップロードされている、"The Lord's Prayer"
『主の祈り』です。↓


マヘリア・ジャクソンについて更に知りたい方は、こちらを。↓


こういう歌は著作権の心配はないだろうから、英語の歌詞を貼り付けておく。

"The Lord's Prayer"


Our Father
Which art in Heaven
Hallowerd it be thy name
Thy kingdom come
Thy will be done
In earth as it is
In heaven...
Give us this day our daily bread
And forgive us our debts
As we forgive our debtors
And lead us not into temptation
But deliver us from evil
For thine is the kingdom
And the power
And the glory
Forever...
Amen...


『主の祈り』といえば、イエスさまが弟子たちに祈り方を教えた時に授けた祈りだ。
聖書では『マタイの福音書』(6章)に出てくる。

『主の祈り』の想い出

私はクリスチャンではないが、幼稚園がカトリックのマルガリタ幼稚園で、昼のおべんとうの前に、いつもお祈りをさせられていたのを、今でもよく覚えている。
下記の主の祈りの頭から3行ぐらいは、まだそらんじている。

『主の祈り』(文語体)
天にまします我らの父よ
願わくば御名の尊ばれん事を
御国の来たらん事を
御胸の天に行われる如く
地にも行われん事を
我らの日常の糧を
今日我らに与えたまえ
我らが人に許す如く
我らの罪を許したまえ
我らを試みにひきたまわざれ
我らを悪より救いたまえ
Amen


いま考えてみると、5歳かそこらの幼稚園児に、こんな難解な文語の祈りを覚えさせるというのはどうかと思うのだが。
もちろんあの頃は、祈りの意味はもとより、こういう祈りをさせられる理由もまったくわかっていなかった。
まあ、でも口語体で同じ祈りをしたら、「有り難味が薄まってしまう」ということなのかもしれない。
それに日本語には『ことたま(言霊)』というのもあるし。
現代の口語訳の聖書(新共同訳)では、こういう風になる。↓

『主の祈り』(口語体)
天におられるわたしたちの父よ、
御名が崇められますように。
御国が来ますように。
御心が行われますように、
天におけるように地の上にも。
わたしたちに必要な糧を今日与えてください。
わたしたちの負い目を赦してください、
わたしたちも自分に負い目のある人を
赦しましたように。
わたしたちを誘惑に遭わせず、
悪い者から救ってください。
(新共同訳『マタイによる福音書』6:9〜15より)


これは自著『ヴィア・ドロローサ〜イエスが歩いた悲しみの道』でも書いているのだが…。
http://www.100fuku.com/books/nao/VD/index.html
数年前にベツレヘムへ行ったときに、デ・ジャ・ヴュめいた感覚を覚えたことがある。
いつの時代かに
どこかの場所で
唱えていたのかもしれない
『主の祈り』を。
キリスト教には生まれ変わりの概念がないから否定されるだろうが。

マヘリアの歌は祈りそのもの

アメリカの黒人ミュージシャンたちは、一生に一度は神に捧げた「ゴスペル・アルバム」を制作するという。
この世にはいろんな形の音楽があるが、神仏に捧げられた音楽ほど感動を呼ぶものは、他にあまりないと思う。


わたしはmixi内で『ともに祈る』というコミュを主宰しているが、いまの世の中を見ていると、ほんとに祈りたい気持でいっぱいになる。
祈らずにはいられないというか。
もちろん、ここでいう「祈り」とは、非個人的な目的のものだが。


最後に、マヘリアの『Lord's Prayer』の別ヴァージョンを。
1958年のNewport Jazz Festivalでのライヴです。
こちらの方が、抑えた歌い方だけど感動を呼ぶかもしれません。
ちなみに、歌う前に聴衆を笑わせているのは、「なんだかみなさんのせいで…まるでスターになったみたいね」と言っているのだ。


マヘリアは35年前の1月27日に、糖尿病に因る心不全のため、イリノイ州シカゴで亡くなった。
ちょうど60歳のときだった。
いまでも天国で、この歌を歌っているのかな。
主のみ前で…。


※ニューポート・ジャズ・フェスティバルのライブ盤がありました。

Live at Newport 1958

Live at Newport 1958

マヘリアジャクソン自伝―ゴスペルの女王


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