探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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大阪聖地巡礼〜石切・枚岡神社


一度、ほとんど書き上げたのだけど、オンライン書きしていたら消えてしまった(涙)。
…というわけで、また書きました。

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数日前、突然に大阪出張が決まった。
ちなみに、いまはSEとして、某通信系大企業グループの西日本の会社(と書いてしまったらわかってしまうかもしれないが)と、その系列の会社を通して業務委託契約をしている。
月火と、その大阪の現場でミーティングがあるのだ。
2007/03/10(土)夜にマップダウジングで、後ろの存在に伺ってみる。
すると、東大阪市生駒山麓の2つの神社に巡礼するようにとの指令が。
石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)と枚岡神社(ひらおかじんじゃ)だ。
まったく予想していなかったところだ。
東日本の人々にとっては非常にマイナーな存在だろう。
本当は非常に重要な、由緒ある神社なのだが、実際にお参りしてみるまではわからなかった。
「なんだか地味そうな神社だな…」
そんなことを思いながら、荷造り。
1日早く3/11(日)に東京を出て廻ることに。
えきねっと」で新幹線の指定を取り、Yahoo!ビジネストラベルで宿を予約する。

大阪へ

2007/03/11(日)
朝7:30頃に家を出る。
かなり強い雨が降っている。
8:58品川発の「のぞみ」に乗り、大阪へ。
品川に新幹線が止まるようになって、ちょっと楽になった。
乗換案内ソフトで調べたところ、大阪で降りるよりも、京都で降りた方が早く着くことがわかった。
11:11に京都着。
近鉄線の窓口で特急指定券(500円)を買い、11:20発の橿原神宮行き特急にギリギリで間に合った。
特急券を買うときに「やまとにしおおじ」と言うと、「やまとさいだいじ(大和西大寺)ですね」と言い直された。
2階建ての豪華な車両の2階で、眺めが良い。
奈良の山々を遠くに眺めながら列車は走り、20分ほどで大和西大寺に着く。
近鉄奈良線の各駅停車に乗り換える。
生駒山の長いトンネルを抜けると、石切駅に着いた(12:10)。
ノートPCが入った重いバッグを、駅構内のコインロッカーに預ける。

石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)

石切神社は、それほど大きな神社ではないが、関西では、あることで有名だ。
その「あること」とは、参道が「占い横丁」と呼ばれる独特の空間となっていること。
非常に多くの占い師たちが店を出していて、石切駅から1キロ弱ほど続く参道の軒を連ねている。
生駒山から続く坂を降りていく形になる。
これほど多くの占い師たちが集合しているのは、日本でここが一番ではないか。
世界では…わからないが。
まったく事情を知らずに訪れた人は、軽いカルチャーショックを受けるだろう。


四柱推命、手相、人相、姓名判断、西洋占星術、タロット、陰陽道、etc。
霊能者的な看板を出しているところもある。
占いの相場は、1件1000円。
総合判定は3000円。
やはり競争の原理が働いて、安くせざるを得ないのだろう。
それでもなんとかやっていけてるように見えるのは、需要と供給のバランス?。


ガラス張りの店内を覗くと占い師と目が合い、すぐに声がかかる。
目が合わなくても、声をかけるおばさんも。
占ってもらっている人は、みんな女性。
男性の姿を見たことがなかった。
占う方も大半は中年以降の女性で、中には男性もいる。
「占いの出来る人、募集中」の看板をあちこちで見かける。


石切神社は、饒速日尊(ニギハヤヒノミコト)とその御子、可美真手命(ウマシマデノミコト)の二柱が御祭神となっている。
両神とも、物部氏の祖神だ。
伝承上では、創建は神武天皇二年となっている。
延喜式神名帳には「石切剣箭神社二座」として記載されている河内郡式内社だから、由緒ある古社であることは確かだ。
物部氏の有力支族である穂積氏が祖神を祀ったという。
ちなみに、日本武尊ヤマトタケルノミコト)の妃だった弟橘媛命(オトタチバナヒメノミコト)は、穂積氏の氏族の出だ。
後で知ったのだが、上社の境内には弟橘姫命を祀った婦道神社があるという。
しまった。
そうと知っていれば、お参りしたのに。
家で、走水神社の神札(御祭神日本武尊弟橘媛命)をお祀りしているのだ。



参道の右手に、とつぜんに大きな鳥居が現れる。
ふと気がつくと、境内が異様な雰囲気。
多くの人々が境内の鳥居と拝殿の間を行き来して回っている。
石切神社は、お百度参りの神社としても有名なのだ。
昭和になって、「デンボ(腫れ物)の神様」としてご利益があるという信仰ができ、お百度を踏む人々が現れるようになったようだ。
関東では見慣れない、異様な光景。
だいたいお百度を踏むようなことは、人知れず行うものではないのだろうか。
これが関東の人間だったら、人に見られて恥ずかしいという気持ちが少しはあるだろうが。
ここの境内を回る人々を見ていると、そんな雰囲気は微塵も感じられない。
まるで健康のためのエクササイズをやっているかのように、嬉々として回っている(ように見える)。
その年齢層はさまざまで、まさに老若男女。
だいたいお百度参りとは本来、同じ寺社に100回お参りすることをいう。
それがいつからか、百日もかけていられないという切羽詰った事情により、一日に百度参るという形で代わりとするようになったらしい。
まるでチベット仏教マニ車を回すように、なんだかご都合主義を感じてしまうのは私だけか。


後で知ったのだが、境内には、お百度参りの人たち専用の荷物ロッカーまであるという。
神社総ぐるみで後押ししているというわけか。
関東よりも関西の方が信心深い人が多いのではないかと思っていたが、じつはその多くが御利益信仰だったりして。
この正月に伏見稲荷大社を訪れたときにも、そう思った。
御利益信仰にしても何にしても、神社でこのような活気があるというのは悪いことではないだろう。


ダウジングで、祈りの目的を聞くのを忘れていた。
だが、いままでの多くの聖地巡礼の経験から、だいたい察しはつく。
物部氏と中臣氏の祖神が祀られた神社を一日のうちに廻るということは。
「民族のカルマ」解消のための祈りだろう。
アイヌ=縄文人、出雲族系、そして天孫族系…。
じつは、「石切」はアイヌ語で「長い・足」の意味になるのだという説がある(イー・シー・キル・イ=かの大きい脚)。
つまり「長髄彦ナガスネヒコ)」ではないか。
いうまでもなく、記紀神武天皇が戦って倒した大和の先住民の長だ。
とすると、石切神社は元々は先住民(アイヌ=縄文人)を祀った神社だったのだろうか。
石切神社の石切祖霊殿に祀られた「石切大神」が、ナガスネヒコだとも言われている。
同じ天孫系でも、争いはあったかもしれない。
そのようなカルマ〜霊界と顕界での恨みの念がなくならない限り、この国に真の平和は訪れないだろう。
…という立場に立って、活動を続けている。
ちなみに、神武と長髄彦が戦った日下は、石切神社の北にある。


実は、生駒山の山麓に存在する劔・玉・鏡の名を冠する神社で、レイラインができているということを、下記のページで知った。

また、各地の方位線を調べたサイトでも同様のアプローチがある。

生駒山のあたりは、縄文時代の頃から重要な土地だったのだろう。


「過去にさまざまな種族たちの間で争いがあり、恨みの念が消えずに残っていましたら、霊界・顕界ともに人々の恨みの念が消え、みなが争うことなく平和な国になり、皆が成り立つ結果にお導きくださいますよう、お願いします。」
異様な喧騒の境内中で、思いのほかに強い力を感じる。
長く祈っていたいと思わせる何かがある。
生駒山の存在のせいだろうか。


境内には、五社大明神という祠もある。
祭神として、恵比須大神、大国主大神住吉大神稲荷大神八幡大神の御五柱の神々を合わせてお祀りしている。
神武天皇を祀った祠もある。


おみくじを引く。
100円玉を入れて、引き出しを開けて一つ取る。
53番で「六合 吉」とある。
六合って何だろう?
「国中安泰にて物事心に叶ひ貯は固く蔵し求むる所なり栄る事春の如し」
「旅立:おそく行くべし」とある。
「そんな急がんと、ゆっくりせぇや」ということか。


神社を出た直後に、ポツポツと降ってくる。
だが、すぐにやんでしまった。
聖地巡礼では、よくあるパターン。
石切神社の参道には、もうひとつの名所として石切大仏がある。
台座の高さを除くと、高さ3メートルほどの大仏だ。
「日本で三番目」とあるが、創建された昭和の頃では三番目に大きかったということか。
参道沿いには石切不動というのもあって、そこでも祈る。
不動明王は過去生で信仰していたことがあったような気がするので、素通りはできない。


さて、せっかくここまで来たんだから、どこかで占ってもらおうか、どうしようかと迷う。
行ったり来たりを繰り返す。
結局、どこにも入らずに終わってしまった。
考えてみると、占ってもらいたいと思うような「悩み」など、私にはどこにもないのだ。
正しい信仰をもっている人間にとっては、占いというものは必須のものではないのではないか。
もちろん、必要としている人々にとっては良いところだろうし、それなりの「癒し」があればそれでいいのではないか。
石切神社は〜というかその周辺は、大阪でいちばん「スピリチュアル」しているところかもしれない。
行きの時とは逆に、坂を登っていく。
いつもの聖地巡礼のように、お参りが終わるまでは断食だ。
それにしても、物部氏の祖神を祀る神社で、なぜ「お百度参り」なのか。
なぜ、占い横丁なのか。
謎が謎を呼ぶ神社ではある。


枚岡神社(ひらおかじんじゃ)

石切駅から近鉄奈良線に乗り、難波方面行きの各駅停車で、2つ目の枚岡駅で降りる。
コインロッカーもないような小さな駅だ。
駅を出ると、すぐ前に大きな鳥居があり、枚岡神社の参道になっている。
枚岡神社式内社で、河内国一宮だった。
こちらも歴史ある古い神社なのだ。
こうして考えてみると、ダウジングの結果はやはり深い意味があるのだろう。
行くべきところをちゃんと押さえてあるのではないか。


枚岡神社の御祭神は、天児屋根大神(アメノコヤネノオオカミ)、比売大神(ヒメオオカミ、天児屋根大神の后神)、武甕槌大神タケミカヅチノオオカミ)、斎主大神(フツヌシノカミ、経津主神)。
中臣氏(後の藤原氏)に縁が深い神々を祀っている神社だ。
天児屋根大神といえば、神名にある「コヤネ」が、ヘブライ語の「コハネ(コーヘン)」から来ているという説もあるのは、以前の記事に書いた通り。

本当だとしたら大変なことだが、どうかわからない。
たしかに中臣氏=藤原氏古代イスラエルの関係ということでは、怪しい部分もなくはない。
中臣鎌足(鎌子)は朝鮮半島からの渡来人だという説もある。
最近では西域から来たという説も出ているようだ。


神護景雲2年(768年)、奈良に春日大社を創建するにあたって、枚岡神社祭神二柱を分祀したために、「元春日」とも呼ばれている。
中臣氏ひいては藤原氏氏神として、春日神社と並んでのち長く崇敬が加えられた。
石切神社の喧騒を離れて、訪れる人の数はそう多くはない。
豊かな自然に囲まれたという意味でも、非常に和むところだ。
石段を登ったところに、拝殿がある。
枚岡神社は、社殿を西に向けている。
神社では珍しいが、これは背後の生駒山を拝しているためだろう。
諏訪大社の上社と同じ発想だ。
むかし枚岡神社の社殿があった神津嶽は、今も枚岡の神体山と考えられている。


石切神社のときと同様に、民族のカルマ、土地のカルマ浄化のために祈る。
この手の祈りをしている割りには、良いものを感じる。
長く祈っていたいという気持にさせられる。
この神社は広大な社叢があり、梅林で有名だという。
ちょうど梅の季節で、見たいところだが、重い荷物をもっているので、諦める。
世俗的な話題に事欠かないという意味では石切神社に軍配が上がるが、波動が良い神社という意味では、こちらの方がお奨めできるかもしれない。


社務所で巫女さんに頼んで、おみくじを引く。
六角の木箱を振って出たのは、9番「大吉」
「このみくじにあう人は
龍が天上に登る時を得たようで
正しい心
人に尽くす心を
失わない限り
望みは達せられる
更に神仏に念じ
道を誤らなければ
一層よくなる」


祈りが評価されたということだろうか。
この手の祈りをした後は、どこの神社でも、あまり良いおみくじが出ない。
しかも、あの建御名方神タケミナカタ神=諏訪大明神)と戦って勝った武甕槌大神が祀られた神社だ。
そこへのこのことやってきた男一人。
その後ろには、「諏訪の神」がついているかもしれないのに。
鹿島神宮でも、はじめてお参りしたときに、大吉が出た。
しかも、お馴染みの「雨の恩恵」も得た。
いままで何度か書いているが、建御名方神武甕槌大神がかつて敵対した存在だとは、私にはどうしても思えないのだ。
同意できないという人は、「諏訪−鹿島レイライン」の存在を考えてみてほしい。
これを、どういう説明がつくというのだろうか。


大阪の聖地巡礼というのは、今回が初めてだった。
ダウジングをやりながら、「なんでこんなところが出るんだろう?」
最初は、そういう疑問ばかり。
だが、お参りした後で、納得する。
「なるほど、そうだったのか…」と。
二社とも非常に由緒ある古社であり、また歴史的にも霊的にも非常に重要なところだということを知った。
日本という国の起源や日本人の起源を知るには、日本の神々を知る必要がある。
そして、日本に真の平和がもたらされるためには、霊統を糺す必要があるだろう。
力がないながらに私が各地を巡礼してこのような祈りをさせられるのは、まさにそういう理由からではないだろうか。
今年の聖地巡礼は、元旦の京都から始まった。
いまの仕事を続ける限りは、今後も大阪に来る機会は頻繁にあるだろう。
これからどういうところを廻らされるのだろうか。
前日になってみないと行き先が定まらないというのは、慣れっ子になっているが。



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