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ネパールの生き神クマリ


おとといの夜に、Yahooニュースで目に止まった記事。

生き神の少女クマリ

記事のタイトルだけ見て、ネパールの生き神といえばクマリに違いないと思ったら、やっぱりそうだった。
このブログで検索してみると、意外にもいままで一度も話題にしたことがなかったようだ。
聖地巡礼ファイル』の方で書いていたんだな。↓


クマリというのは、ネパール・カトゥマンドゥ(カトマンズ)でタレジュ女神(ドゥルガー女神と同一視されることも)の化身とされている生き神的存在の少女だ。
そのクマリが勝手に米国へ渡航したとのことで、やめさせられてしまったというのが上記のニュース。
たしか、祭の時以外はクマリの館から出ることさえも禁じられていたと思う。


クマリに興味がある方は、下記のページを見てください。


YouTubeのクマリに関する映像(英語)】

インドラジャトラと御柱祭

クマリといえば、このカトマンドゥに、諏訪大社御柱祭とそっくりな祭があることで知られている。

また、カトゥマンドゥにも諏訪大社にも「生き神」が存在する(した)ということでも共通している。
詳細は前述の『聖地巡礼ファイル』で書いているので、そちらを読んでください。
御柱に似ているというネワール族の祭りは、インドラジャトラをはじめとして3つあるが、特にインドラジャトラが酷似している。
諏訪とカトゥマンドゥの祭と生き神を比較すると、以下のようになる。

  • 御柱祭でもインドラジャトラでも、山から木を伐採して曳いてきて、神社(インドラジャトラでは王宮広場)に建てられる。
  • 諏訪大社御柱祭とカトゥマンドゥのネワール族の祭であるインドラジャトラ/ビスケートジャトラでは、共に柱建ての祭がある。
  • ネワール族の祭は毎年9月に行われるが、御柱祭は申年と寅年の年の6年に一度行われる。
  • インドラジャトラでは里曳きや柱建ての際に、御柱祭のように人々が柱に乗ったりしないが、御柱も昔は人が乗らなかった。
  • ネワール族の祭では柱は1本のみ立てるが、御柱祭では4つの宮の角四隅に4本立てられる(系16本)。
  • 柱立ての時に(御柱では曳航の際にも)、景気づけに管楽器をブカブカを鳴らすのも共通している。
  • 諏訪大社にはかつて大祝(おおほおり)という生き神的人間がいて、建御名方神の末裔である神(みわ)氏から8歳〜15歳の少年が選ばれた。カトゥマンドゥのクマリは生き神的存在の少女で、ネワール仏教徒のサキャ出身の初潮を迎えていない少女から選ばれる。
  • 建御名方神が大祝の身体を借りるとされたが、クマリは祭の前夜に体内にタレジュ女神を宿す儀式が行われる。
  • クマリはインドラジャトラの歳に山車に乗って練り歩くが、大祝も御柱祭の歳に巡行したと思われる。
  • 諏訪湖は山に囲まれた諏訪盆地にあるが、カトゥマンドゥも山に囲まれた盆地で、古代には湖だったことがわかっている。
  • カトゥマンドゥにはスワヤンブナートという名の寺院があり、その名称が諏訪を思わせる(まあ偶然だろうが)。


諏訪市立博物館で上映されているビデオでは、「松の木を曳いてきて里に立てる祭り。見立て、伐採、曳行、川越し、柱立てとまさに御柱祭と同じ」と紹介されている。
誰がどう見ても、両者は酷似しているのだ。
関心がある方は、諏訪大社に参拝されることがあれば、上社本宮の前にある諏訪市立博物館に寄れば、インドラジャトラの映像を見ることができる。
ほかにもこの博物館には、薙鎌(なぎがま)などの御柱祭に関係した資料が豊富で、一見の価値ありです。


だが、これをもって御柱とインドラジャトラ、大祝とクマリを無理やり結び付けようとは思わない。
クマリの風習は比較的近代(18世紀?)に始まったとも言われているし、ネワール族が海を渡って諏訪の地にたどり着いたとかいう可能性は、いまのところはわからない。
少なくともいえることは、柱建て祭は世界的に広く見られるものであり、特にインドから東南アジアにかけて残っている。
両者の民族が直接つながらなくても、そのルーツとなった民族や文化は、どこかで共通するものがあったのかもしれない。


YouTubeのインドラジャトラの映像(ネパール語?ネワール語)】


【参考文献】

NHKスペシャル アジア古都物語 カトマンズ―女神への祈り (NHKスペシャルアジア古都物語)

NHKスペシャル アジア古都物語 カトマンズ―女神への祈り (NHKスペシャルアジア古都物語)

諏訪へ行きます

ちょうどこんどの3連休に、家族と一泊で諏訪へ行ってくる予定です(7/14〜7/15)。
主目的は父の墓参りだけど、諏訪大社も上社2宮ぐらいはお参りできると思います。
諏訪湖畔のホテルを予約しました。
というわけで、自分的にもタイムリーな話題でした。


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