探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

地震前兆・超常現象研究家の百瀬直也が地震予知・災害・防災・予言などを探求するWeb/ブログ(はてな旧サイト)




聖ベルナデッタ『魂の日記』とルルド150周年記念日


今日は建国記念の日
といっても、実際に建国されたのは、2月11日ではなかったのだが。
そして2月11日は、フランスの聖地ルルドにとっても記念すべき日だ。
1858年2月11日、ルルドでベルナデッタという少女の前に、聖母マリアが初めて御出現した日だった。
今年2008年は、ちょうど150年目にあたる記念すべき年なのだ。
ルルドでは盛大に記念の行事(ミサ)が行われたことだろう。


2000年2月11日、私はルルドの聖地を初めて訪れた。
それまでの人生でほとんど縁がなかった聖ベルナデッタと、はじめてつながりができた時だった。
ちょうどイスラエル出張の帰りに1日余裕があったので、急遽訪れることにしたのだ。
あの頃はまだダウジングでいろいろと伺うという習慣がなかったが、あのときの判断は正しかったと思っている。


そういえば、ベルナデッタについて本を書くつもりが、大幅に遅れてしまっている。
今年はなんとか実現させないと。


聖ベルナデッタ(聖ベルナデット)と8年前に出逢って以来、いまでは私にとって非常に重要な存在となっている。
うちの祭壇には、イエスさまとマリアさまと並んで、聖ベルナデッタの写真を飾ってある。
その写真の裏には、この聖人の聖遺物が貼り付けられてある。
たしか、ベルナデッタが触れた布だということだったが、本当のところはどうかわからない。

『ベルナデッタ 魂の日記』

聖ベルナデッタほど、真摯に霊性を探求し続けた人は、この世にそう多くはなかっただろう。
時には俗世の物事に流されそうになる弱い自分にとって、常に目標としている存在だ。
そのベルナデッタが、生前書き残した手帳の内容が本になっている。
『ベルナデッタ 魂の日記』(ドン・ボスコ社)

ベルナデッタ―魂の日記 (1979年)

ベルナデッタ―魂の日記 (1979年)



120頁ほどの薄い文庫版で、カトリック系出版社ドン・ボスコ社から473円(税込み)という手ごろな価格となっている。
上記Amazonのリンクをたどると在庫切れになっていて、現時点ではマーケットプレイスにも出品がない。
出版元のドン・ボスコ社のオンラインショップでは在庫ありとなっていて、購入できる。↓
http://www.donboscosha.com/product/613


ベルナデッタ自身が書き残したものという意味では、唯一無二の貴重な本だ。
ただし、修道院での講話などからの引用が多く、実際に自らの文章というのは、その中の一部だけだ。
この部分は自分の言葉で、この部分は引用だとか、いちいち断って書いているわけではないので、その判断は難しいところもある。
その自ら書いた文章と思われるものの中で、特に私が感銘を受けたものを、いくつか紹介する。

  • 自分のことなどは、わたしにとって、もうどうでもよいことです。今から、すっかり神のもの、神だけのもの、決して自分のものではありません。
  • 愛する者は、何事をするにも苦痛を感じません。いや、むしろ苦しむことを愛するのです。
  • イエスは、すべてを捨てたも者に、すべてをお与えになります。

(『ベルナデッタ 魂の日記』、安藤敬子訳(ドン・ボスコ社)より)


「自分のことなどはどうでもよい」
私も、そのつもりで生きてはいるが、この聖人と同じほどには、そう言い切ることはできない。
自己愛に満ちた「オカルト」や、日本に特に多い御利益信仰では、このような境地には決して到達しないだろう。
フランスの片田舎で生まれた貧しい少女は、このようにして、霊的に崇高な目標を持ち続け、天へと帰っていった。
私も、いつか本当の意味で「すべてを捨てた」と言えるようになりたいものだ。


1879年7月16日水曜日、ベルナデッタは35歳の生涯を終えた。
少女の頃からの喘息、喀血、大動脈の動脈瘤、膝のカリエス(ガン)など、壮絶な苦痛を伴う晩年だった。
その体は30年たっても腐敗しておらず、美しい顔はそのままだった。



【写真】フランス・ヌヴェールの聖ギルダード教会の聖堂に眠る聖ベルナデッタ。撮影:DIVYAさん(無断転載を禁ずる)

『聖処女』

ベルナデッタに惹かれるという人に、ぜひ見てほしいのが、『聖処女』という映画。
1949年の米国の作品で、監督はヘンリー・キング
ベルナデッタ役はジェニファー・ジョーンズという女優。
小説の映画化ではあるけれど、けっこう史実に忠実に作られていて、よくできている。
詳細は、2年前の記事で紹介している。


『聖母と聖女』

私の書いたノンフィクション『聖母と聖女〜ルルド巡礼の記』は、前述の著書が完成した際には削除する予定なので、読むならば今のうちです。^^
まあ、今となってはちょっと自分で読んで気恥ずかしい部分もあるので、削除するという理由はそういうところにもあるのだけど。
http://www.ne.jp/asahi/pasar/tokek/AA/SS/index.html


いままでいろんな形でノンフィクション作品などを書いてきましたが、いちばん反響が多いのはこの作品です。
一人一人の感想が、とても励みになっています。

追記:ルルド150周年の情報

150周年はやはり大きなイベントだと思い、調べてみた。
ググッてみると、いろいろ出てきたので、紹介しておく。
バチカンのニュースより。
教皇ベネディクト16世が、ルルドの聖母出現150周年を機会とした免償規定を発布されたという。
http://www.radiovaticana.org/japanese/japnotizie0712a/japcronaca071205.htm
同じサイトから、2月8日から1年間にわたる特別聖年が開幕したとのこと。
http://www.radiovaticana.org/japanese/japnotizie0712a/japimmacolata071208b.htm


Copyright (C) 2004-2020 Naoya Momose - 百瀬直也. All Rights Reserved. Email