asahi.comの記事より。
朝日新聞の調査によると、いまの日本には「信用できない企業が多い」と思っている人が全体の60%を占めるという。
朝日新聞社が全国3千人を対象に、郵送で実施した全国世論調査によるもの。
また、「信用できない人が多い」と思う人も、64%もいるそうだ。↓
- 企業・人「信用できない」6割 本社世論調査
http://www.asahi.com/national/update/0320/TKY200803200207.html?ref=rss
企業悪というのは、個々の構成要素(社員)の良心にもかかってくるのではないかと思う。
たとえば、最近の食品疑惑の多くは、「内部告発」によって明らかになっている。
たとえばこれが昔だったら、企業に対する帰属意識が強くて、たとえ自分の会社が悪いことをやっていても、それをバラしたら自分の生活が危ぶまれる結果になってしまうかもしれないから沈黙を守るということもあったのではないか。
だが、そういう告発が増えてきたということは、「良心」をもった人が増えてきたと好意的に解釈するか、または単に企業に対する帰属意識が薄れてきた結果なのかもしれない。
「人を信用できない」と思っている人も少なくないようだ。
それだけ世の中が殺伐としてきたということもあるだろうが。
大きな問題だろうと思うことは、スピリチュアルな価値観が欠けているということ。
いまの世の中、不倫とかを平気でやる人々が増えてきているということは、やはり人を信用できないことの理由にあるのだろうと思う。
個人的にいっても、やはりそういう人は信用できない。
人間にとって大切なのは、やはり「誠実さ」とか「良心」だろう。
ありふれた言葉だろうが、スピリチュアルな面からも、人間にとってもっとも重要な美徳だろうと思う。
騙されても騙されても、それでも人を信じてしまう人。
それも一つの美徳かもしれない。
個人的には、自分を守る意識が強すぎて容易に人を信じない人よりも、そのような人こそ手を差し伸べたくなる。
デフォルトで「人を信用する」というのが、かつての日本人の美徳だったように思う。
だが、それがだんだんと薄れてきつつあることも事実だ。
家に鍵をかけなくても泥棒に入られない。
財布を落としても、戻ってくる。
日本に来た外国人が驚きの目をもって見る国。
そういう日本はどこへ行ってしまったのだろうか。