5/12に中国で発生した四川大地震(M7.9)関連のニュースをいくつか紹介する。
震源に近い北川チャン族自治県についての記事だ。
チャン族については、古代イスラエル10支族の末裔ということで、下記の記事で紹介した。
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20080515/chan
上記の写真は、以下のニュース記事とは直接は関係ない。
まず、地震前からこの付近では、小さな地震が多発していたという記事。
- <四川大地震>「震災前から小さな地震が多発していた」=生還者が語る―四川省
http://www.recordchina.co.jp/group/g19361.html
ある高校生は、以前にテスト中に地震があって、立ち上がって叫んだら、静かにしなさいと先生に怒られた。
本震の直前にも揺れを感じて、大声で叫んだら他の生徒たちに白い目でにらまれた。
だが、真っ先に逃げ出して助かったという。
こういう時は、静かにしなさいと注意するよりも、生徒たちに災害に対する注意を向けることも必要だったのではないか。
- <四川大地震>廃虚と化した街、住民の半数が逃げ遅れか―四川省北川県
http://www.recordchina.co.jp/group/g18999.html
上記の記事では、地震発生直後の北川県中心部の写真が多数掲載されている。
これらの写真を見ると、地震によってここまでひどく廃墟と化してしまうのかと、恐ろしくなってくる。
- <四川大地震>北川県が消える…封鎖して一部地区を爆破―北川チャン族自治県
http://www.recordchina.co.jp/group/g19503.html
上記のニュースもショックが大きかった。
2008年5月23日、北京当局は、四川省北川県で行われていた最後の大規模捜索を終了し、残存する廃墟となった建造物や県両端の山を爆破し、平地にすることを決めたという。
この地域を代表する少数民族のチャン族自治県が、地図から消滅してしまうのだ。
チャン族の人々は、どうなってしまうのだろうか。
この記事によると、20キロほど離れた安県安昌村に北川県市街を移設するという。
北川県は、1400年ほど前の566年に、北周武帝により建てられた。
人口は16万1000人で、県内にはチャン族、チベット族、ホイ族、ミャオ族など多数の少数民族が住んでいる。
その数は8万1000人あまりで、全県人口の50%ほどを占めている。
中でもチャン族は7万7200人ほどで、少数民族の総人口の95%を占めていたという。
チャン族のうちで、どのくらいの人々が犠牲になったかという情報がないが、これでまた失われた10支族の末裔の数が減ってしまうことになる。
今回の地震で、犠牲者はすでに6万人を超えていて、今後さらに増えそうな勢いだ。
護国寺で一度供養を行ったぐらいでは、犠牲者を完全に供養するのは難しいかもしれない。
護国寺でのチベット人たちによる祈りは毎晩行われているというから、できたら今後も参加するようにしたい。