探求三昧(はてな支部) - 地震前兆/超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

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緑茶の効用


今日は緑茶の話を。
緑茶は好きで、食後にほとんど欠かさず煎茶を飲んでいる。
砂糖を入れずに飲めるのが良い。


13年前に、インドネシア・ジャワ島で働いていたときのこと。
現地の仕事仲間たちが、私が緑茶を飲むのを不思議そうに眺めていた。
そして質問が。
「ミスタラ・モモセ、なんでお茶に砂糖を入れないの?」
答えに窮してしまった。


日本人ならば、緑茶に砂糖を入れるなんていう発想は、出てこない。
海外では、緑茶にも砂糖を入れるところもあるようだが。
なぜ砂糖を入れないのだろうか。
緑茶には旨み成分が含まれているから、砂糖などで味付けしなくても美味しく飲めるからではないか。


緑茶には、テアニンという成分が含まれる。
テアニンは、緑茶の旨味成分になるアミノ酸でもある。
お茶を飲んで、ほのかに感じる独特の甘味がテアニンの味なのだ。


テアニンは、緑茶やマッシュルームなど、わずかなものにしか含まれていないアミノ酸だ。
カテキンは紅茶などにも含まれるのに対して、テアニンは緑茶にしか含まれない。
しかも、どんな緑茶にも多く含まれるのでもない。
緑茶葉では、太陽光を浴びることによってカテキンに変化してなくなってしまう。
そのため、テアニンは覆い棚で栽培される玉露かぶせ茶、抹茶、新茶などの高級茶に多く含まれている。
このような高級茶には、渋みが抑えられて甘みが多いのは、テアニンのせいだったのだ。
高いお茶は、味が良い以外にも、それなりの意味があることになる。


テアニンを摂取した人の脳波に アルファ波が多く出たという実験結果がある。
これによって、緑茶を飲むとリラックスするのだ。
また、これによってカフェインによる興奮作用を抑える効果もあるという。


テアニンを多く含むお茶の入れ方には、コツがある。
50〜60℃程度の低温のお湯で、3分ほどかけてじっくりと出すのだ。


あるメーカーでは、テアニンを添加したお茶を出している。
また、サプリメントなどにもなっている。
だが、このような栄養成分は本来、自然な形で摂取すべきだろう。
テアニンではないが、カテキンを高濃度で添加した日本の緑茶飲料が原因と疑われる肝臓障害が、カナダで報告されている。
このような人工的な添加によって、通常の食生活では摂取できない量を摂取してしまうことに問題がある。
これは何にでも言えることだが、有効成分だけを抽出するという考え方から、いろんな弊害が生まれてくるのだ。
サプリメントなどに安易に手を出さず、やはり栄養素は自然の食物から取るのがベストだろう。


緑茶には、他にもいろんな効果がある。
お茶に含まれるカテキンには、動脈硬化、心臓病、高血圧、糖尿病、ガンを防ぐ、ダイエットなどの効果が期待される。
カテキンは、テアニンと反対に、安いお茶に多く含まれる。
緑茶を1日に10杯以上飲む人は、3杯以下しか飲まない人に比べて、約4割ガンになるリスクが低いという研究結果も出ている。

日本人にとって欠かせない緑茶は、やはりそれなりの意味があるのだという話でした。


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