今日の朝日新聞朝刊の広告で、尊敬する稲盛和夫師の新刊を見つけた。
説明するまでもなく、世界的な企業である京セラと第二電電(現KDDI)を設立した人物だ。
稲盛師のどういうところに尊敬するかは、既に3年前の記事で書いている。
- 動機善なりや、私心なかりしか
http://d.hatena.ne.jp/nmomose/20060427/shishin
『働き方−「なぜ働くのか」「いかに働くのか」』(稲盛和夫、三笠書房)

- 作者: 稲盛和夫
- 出版社/メーカー: 三笠書房
- 発売日: 2009/04/02
- メディア: 単行本
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広告には、この本の内容が書かれている。
- 仕事に「恋をする」
- 昨日より「一歩だけ前へ出る」
- 一見不幸なように見えて、じつは幸せなこと
- イノベーションに至る「確かな地図」
- 願望を「潜在意識」に浸透させる
- 能力を未来進行形で考える
- 誰にも負けない努力は、自然の摂理
- 「掃除一つ」でも人生は変わる
- 素人の力―「自由な発想」ができる
- 「製品の泣き声」に耳を澄ませてみる
- あえて「人が通らない道」を歩く
- 仕事一番大事なことは「細部にある」
- 継続する力―「平凡な人」を「非凡な人」に変えるもの
- 持てる力をすべて出したとき”神が現れる”
- 苦難、成功いずれにしても「私たちは試されている」
仕事を好きになる
この中で、特に共感を覚えるのは、「仕事に『恋をする』」ということだろう。
若い頃は、詩文が仕事好きになるなんて考えられなかった。
仕事は日々の糧を得る手段と割り切っていた。
だが、ここ数年になって初めて、仕事が好きになってきたかもしれない。
好きで好きでたまらないというほどではないが、楽しさがわかってきた。
いつも思っているのは、結果を考えずに何かに一生懸命打ち込めば、「結果」は出るということ。
スピリチュアル的な観点では、この「結果を考えずに」というところが重要ポイントだ。
人が通らない道を歩く
「あえて『人が通らない道』を歩く」というのも、共感を覚える。
農耕民族的な発想では、つい人が作った道を歩きたくなるだろう。
だが、人と同じことをやっていたのでは、独創的な大企業の創業者にはなれないだろう。
仕事に不満をもたない
さいきん仕事が忙しくて、つい不満を持ちたくもなる。
だが、自分に与えられたことは自分の魂の成長のための「カリキュラム」なのだ。
だから、文句ばかりたれていてはいけないだろう。
辛い仕事の中にも、なにかしら「好きなこと」を見つける。
スピリチュアルな創業者
稲盛師は、スピリチュアルな世界に理解を示して、ついには出家してしまった人だ。
そういう人が仕事についての本を書くのだから、説得力がある。
「お金お金」の人では絶対ないから。
特に「今の仕事がイヤでしょうがない」という人には、読んでみる価値ありかも。