ネットストーカーは写真の位置情報を利用する - 探求三昧（はてな支部） - 地震前兆／超常現象研究家・百瀬直也が地震・災害予知・防災・予言などを探求

数日前の朝のテレビで、ネットストーカーがどのようにしてターゲットが住む場所を特定するかを解説していた。
特にストーカーに狙われる可能性がある女性（男性も？）にとっては重要な内容なので、紹介することに。
初心者向けに書くので。人によってはこんなこと当たり前と思われるかもしれないが。

写真の位置情報

デジカメやスマホのカメラではexifという写真の詳細情報が記録される。
撮影日時、カメラのメーカー、機種など様々な情報がある。
その中には、ジオタグ（GEOTAG）といって、GPS機能をもつデジカメやスマホで記録される位置情報もある。
これは詳細な緯度経度のデータで、数メートルの誤差で撮影した場所を誰でも特定できる。

ネットストーカーたちは、このジオタグからターゲットとする女性の自宅を突き止める。
そして、何らかの犯罪に発展する場合がある。
そういうケースが非常に多いという。

ストーカー規制法という法律があるが、このジオタグによって相手の居場所を探し出す行為は規制されず、抜け道となっている。
と、今朝見た番組で解説していた。

例えば私のiPhone 4Sの写真アプリを開いて「撮影地」タグをタップすると、地図上に各写真が撮影された位置がピンマークでプロットされている。

私が住む小平市花小金井のあたりを拡大していくと、ある地点にピンマークが集中していて、他の人が見ればここが自宅なのだと推測できるだろう。
5〜10メートルの誤差があって、一番多くの写真と紐づくピンマークが立っているのは隣の家だが。
表札などから家を特定するのは容易なことだろう。

位置情報を消すには

では、このジオタグを消すにはどうすれば良いか。
一番手っ取り早い方法は、カメラやスマホの設定でジオタグを付与しないようにする。

デジカメでは、GPS機能をOFFにする設定を探す。
iPhoneでは、アプリ単位に位置情報サービスのオンオフが設定できる。
iOS5ならば、「設定-位置情サービス」を選択し、位置情報サービス自体をOFFにするか、または特定のアプリのみOFFにする。

カメラアプリをOFFにすれば、撮影した写真はすべてジオタグが付与されない。
純正のカメラ以外に撮影機能があるアプリも必要ならばOFFにする。

位置情報を個別に設定

ただ、ネット上で公開しない写真はジオタグを付けたいという人もいるだろう。
そういう場合は、写真を投稿する媒体の方でジオタグを削除する機能があるのが望ましい。
例えばこのはてなダイアリーでは、はてな Fotolifeに投稿した写真を表示している。
この画像共有サービスには、オプションで位置情報の表示・非表示を設定できる。

だが、写真自体からジオタグを削除するわけではないから、たとえ非表示にしていても、その写真をダウンロードされたら位置情報を知られてしまう。
他のSNSなどでも、そういうところがあるかもしれない。

たとえばmixiの日記で写真を添付する場合、ジオタグは削除される。
ただオプションで位置情報を付加することもできるようだが。

iPhoneでは、位置情報を公開する・しないをアプリ毎に設定できる。
私のiPhone 4SのiOS5の場合、「設定ー位置情報サービス」を開くとアプリ単位でON/OFFが設定できる。
例えばFacebookアプリで位置情報をOFFにすれば、写真にジオタグがつかないだけでなく今ここに居ますというチェックインもできなくなるだろう。

と、ここまで長々と書いてきたが、みなさんがお使いのあらゆるネット条件を考慮して事例を紹介するのは不可能だ。
ご自分がつぶやきや写真を公開しているネット上のメディアで、位置情報を含む個人情報がどのように扱われているのか、再度確認してみると良いでしょう。
不明な点があれば、可能な範囲でお答えします。