私は年中多忙な人間だ。
SE(ソフトウエア・エンジニア)をやっていた頃は、定時で帰宅できることはほとんどなかった。
それでも、時間を作って、ブログを書いたり、いろんなことを「探求」したりしていた。
そう、時間は「作る」ものだ。
今日は、そういう話を少し。
普通の人の1.5倍くらいの人生密度で生きている自覚がある。
1分と時間を無駄にすまいという意気込みで生きている。
いつ頃からそうなったかというのはよく覚えていないが、若い頃は今のようではなかった。
誰でもそうだろうが、時間は無限に近くあるという錯覚のもとで生きていた。
フリーでやっていたソフトウエア開発の仕事は、さすがにこの歳では仕事が来なくなった。
今は派遣社員として働いていて、残業もかつてより少なくなった。
それでも、1.5時間残業すると帰宅は21:00すぎで、夕食をとると22時を過ぎている。
それでも、0時頃まで2時間ぐらいは知的作業の時間がある。
「Time is money」という言葉があるが、あまり好きではない。
「貴重な人生を金に換算してたまるか」というのがある。
代わりに「Time is value」と言っている。
「時は金なり」ではなく「時は価値なり」だ。
SE時代は、さすがにマスコミでものを書いたりする余裕はなかった。
「時間は作るもの」という意気込みで、やればできたのかもしれないが。
SEの仕事を卒業して、しばらくしてから、ハピズムなどのメディアから声が掛かるようになった。
そして「超常現象研究家」「地震前兆研究家」と名乗り、またライターとしての仕事が加わった。
『ムー』などの雑誌記事を執筆したり、本を企画+執筆したり。
派遣の仕事で残業して、通勤に片道1.5時間以上かかって、なおかつこのような仕事もしているのだ。
毎日ブログの記事を書き、TOCANAのネタ出し+執筆もする。
土日もPCに向かい、実質的にほぼ年中無休だ。
いつ寝ているのかと思われるだろうが、普通に5~6時間は寝ている。
少食だから、睡眠時間は少なくて済むのだ。
時間をムダにしない生き方としては、まず「速く歩く」ことを鉄則としている。
また、昼はおにぎり1個の粗食+少食で、これも時間の節約になっている。
おにぎりというのは、食べながらiPhoneで読んだり書いたりできることがメリットでもある。
食べた後はすぐ自席に戻って、残り時間を読書や情報収集に費やす。
また、電車が私の書斎でもある。
これは30代からの習慣だが、外出するときに、本とピンクのマーカーは欠かさない。
iPhoneを使うようになってからは、必ずしも本は読まないが。
本を読む時にマーカーでラインを引いたりするのは、誰でもやっていることだろう。
場合によっては、書き込みもする。
ことさらに言うまでもないが、「創造的読書」のために必須な作業だろう。
かの荒俣宏氏は、かつて私と同じSE時代があった。
この人が凄いのは、その当時、昼休みにデパートの階段の踊り場の椅子に座って、翻訳をやっていたというのだ。
原書とノートを膝の上に置いて、やっていたらしい。
これこそ「Time is value」だ!
このくらいの意気込みがないと、大成しないのだろう。
だいたいSEになるような人間は、ほぼ例外なく知的好奇心旺盛だったりする。
25年間のSEの経験を通じて、論理的思考能力を養うことができたと思う。
ものを書くときに必要な「構成力」も、自然と養われたように思う。
ものを書くのとプログラムを書くことは、共通する要素が多い。
人生の時間を無駄にしないと書いたが、家族と過ごす時間は「無駄」ではない。
週末にどこも行かないと、サルちゃんも子どもたちもつまらなそうにしている。
やはり家族の絆を保つためには、家族サービスも必要だ。
「時間は作るもの」の意味が、わかっていただけたと思う。
「時間がない」というのは、言い訳にすぎない場合が多い。
この程度のことは、誰もがやっていることだろうけれど。

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【今日の食卓】サルちゃん自作のトンカツ。衣サクサクで初めて作ったとは思えない美味しさ。ゲァン・チューはスープ。Tonkatsu as first time cooking in her life. Crispy and delicious.