日本時間で昨夜2014/10/06 23:04:05(10/06 14:04UTC)、北マリアナ諸島の東方沖150Kmほどのところで、M5.9の地震が起きた。
北マリアナ諸島は、サイパン島などを含んでいる。
この震源を眺めていて、あることに気がついた。
先日日本に大きな被害をもたらした台風18号の進路に近いではないか、ということ。
ちょうど最近、台風の進路は地震に影響を受ける、または与えるという可能性を検討しているところだ。
そこで、「デジタル台風」というサイトで、台風の正確な進路の履歴を調べてみた。
すると、面白いことに気がついた。
9/30頃に、台風18号が、まるで6日後に起きるM5.9の地震の震源を「迂回」するかのように進路を変更していたのだ。
そして、「迂回」が終わった後は、ほぼ元のルートに戻っている。
まるで台風が「意志」をもって、「地震が起きそうで怖いから、ここは避けて通ろう」としているようではないか。
まず、下記が台風18号の全体の進路図。
2本あるうちの上の方が台風18号で、下が19号だ。
そして、これがM5.9の地震が6日後に起きる地点を「迂回」しているような進路を示す地図。
Google Earthの地図に、「デジタル台風」サイトの進路図の各地点の緯度経度を元に進路をプロットしたもの。
デジタル台風サイトで示す緯度経度は10進法で小数点以下1桁の値なので、あまり正確ではないかもしれない。
だいたいの目安として考えていただきたい。
上記の図で、オレンジ色の丸印が昨夜のM5.9の地震の震源だ。
9/30 9:00JSTに、震源となる地点の直前に来て、右へ進路を変えている。
そして、大きく迂回したあとで、ほぼ元の進行方向へ戻っている。
はたして、これは「たまたま」そうなっただけなのだろうか。
以前から、台風は地震を抑制する効果があるとか、台風が通過したところで地震が起きるとか、台風と地震の関係を示唆する説がいろいろ出ている。
また、地震の発生と気圧の関係についても、いろいろな説がある。
それらの一部は、下記の記事で紹介している。
さて、このように、「台風は地震が起きそうな地点を避けて通る」といった法則が成り立つのだろうか。
このようなサンプルをもっと収集して、検討しようと考えている。
非常に時間がかかる作業ではあるが。
このような法則があるとして、その説明原理はどうなるのだろうか。
「電磁波」か、または「気圧」か?
デジタル台風のサイトのURLは、以下の通り。
もしこのような法則があるのならば、少しは地震予知・防災に役に立つかもしれない。
たとえば、ある台風が移動中に「挙動不審」なところを見せた場合、「もしかしたら地震が起きるのだろうか」と警戒できるではないか。
みなさんの中で、もし類似の例を知っている方は、ぜひ教えてください。
検討してみます。
ところで、昨夜からヒリヒリ頭痛が始まって、今日は夕方まで頭痛に悩まされていた。
一応Twitterで、9日~11日前後に関東で小中規模と予想している。
あまり大きな地震でなければ良いが。
追記(2014/10/07 23:00)
台風が地震を抑制するという説を唱えている技術者Boppoさんに、この記事についてTwitter意見を求めたところ、下記のようなコメントをもらったので貼り付けておく。
@noya_momose そうですね。
私も「地震」と「台風」は非常に密接な関係にあると考えております。
どちらも地球の持つ「エネルギーポテンシャル」の発散の結果であり
それが「地震」に向かえば「台風」は回避され
「台風」となれば「地震」が抑制される、といった感じだと思います
— BOPPO (@Boppo2011) 2014, 10月 7
@noya_momose 「台風」通過中は「地震」が抑制される半面、
通過する前後3日間は「M5+発震」の確率が有意に大きくなる、
というデータがあります
見方を変えれば「台風」進路周辺は「震源」候補とも考えられます
— BOPPO (@Boppo2011) 2014, 10月 7
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