今日10月26日13:39頃(日本時間18:09)、アフガニスタン北部を震源とするM7.5(M7.7の報道も)の大きな地震が発生した。
震源はアフガニスタンの首都カブール(Kabul)の北東250キロの同国北東部ヒンドゥークシュ(Hindu Kush)地方ジャルム付近で、震源の深さは213.5キロ。
アフガニスタンといっても、どこかわからないかもしれないが、インドやパキスタンの北の方にある。
上記のGoogle Earthの地図で、震源の南の方に白線で描かれているのは、ユーラシアプレート(北側)とインド・オーストラリアプレート(南側)の境界だ。
そこから二百数十キロと、そう遠くない地点が震源となっていた。
このアフガニスタン北部地震の前兆現象は、あっただろうか。
下記の地図は震源周辺を拡大したもの。
これを見て分かる通り、震源の周辺で多くの小規模地震が起きていた。
主な地震の日付と規模を書き込んでおいた。
これらの地震を見ると、9/30頃から断続的に起きていたようだ。
いわゆる前震と言えるかもしれない。
現地の人々は、これらの地震が起きてから、より大きな地震を警戒したかどうかわからないが、このような群発地震は、どこでも「前震」となり得るので、用心するに越したことはない。
すべての大地震が前震を伴うわけではないが、まったく無いよりはあった方が良いといえるだろう。
一口にM7.5あるいはM7.7の直下型地震といっても、どの程度の規模なのかイメージがつきにくいだろう。
地震国である日本でも、内陸部では、そう頻繁には起きない規模だ。
今年4/25にネパールで起きて甚大な被害が出たネパール大地震がM7.8だった。
1995年の阪神淡路大震災は、都市での地震というところが条件が異なるが、規模はM7.5だった。
YouTubeでは、まだアフガニスタンの震源近くの映像が見つからないが、下記の動画ニュースはカシミール地方のシュリーナガルで、地震に驚いた人びとが戸外へ飛び出した様子を伝えている。
震源から400Kmほど離れたあたりだが、インドやパキスタンなどでも1分ほど横揺れが続いたと思われる。
Earthquake of magnitude 7.7 hits North India, epicentre in Afghanistan
地震が発生した地域は、北側のユーラシアプレートに、南からインドオーストラリアプレートが衝突しているため、地下にひずみがたまりやすく、過去にも被害地震が繰り返し起きている。
2002年3月3日には、アフガニスタン北部バダフシャーン州の都市フェイザーバードの南65kmを震源とするMw7.4の地震が発生し、166人以上が亡くなった。
その3週間後にもM6.0の地震があり、震源が浅かったために被害が大きくなった。
満月が明日27日に迫っているが、「満月トリガー」の地震といえるかもしれない。
地震予知関連は、どうだろうか。
私が主宰する地震前兆ラボの「リアルタイム地震前兆データ」に掲載しているロシアの地球物理学者ヴィクトル・ボコフ博士の48時間以内の予測地図には、下記のようにアフガニスタンの近くに、M4~M5を意味する青い印が付けられていた。
また、「アキラの地震予報」サイトでは、今日10/26 10:51に「父島圏内にM5.0~M6.3」の地震発生合図が出たとしていたが、このアフガニスタンの地震を対応する地震としたようだ。
あまりにも範囲が広すぎるという批判は免れないかもしれない。
日本でも満月前後は大きめの地震が来ないとは限らず、また前回9月28日のスーパームーンから1周目ということもあって、念のため注意しておきたいところだ。
首都直下地震 今わかっている 想定外の項目に対応する本: 想定外項目の詳細と対応・確認項目
- 作者: 見上 定
- 発売日: 2015/09/26
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
巨大地震―首都直下地震の被害・防災シミュレーション (角川oneテーマ21)
- 作者: 坂篤郎,地震減災プロジェクトチーム
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/10
- メディア: 新書
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
- 作者: FRIDAY編集部
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/06/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 1回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
【今日の食卓】久々のおでん。龍矢も愛弥美も大好きで、特に大根が好き。タイにもトートマンプラーという薩摩揚げがあるけれど、サルちゃんも大好き。Oden - Boiled fish paste, fried tofu & vegetable.