『サンデー毎日』2016年12月11日号の記事から。
11月22日午前5時59分に発生した福島県沖M7.4の地震の件。
http://mainichi.jp/sunday/articles/20161128/org/00m/040/002000d
地震学者たちに取材した内容だが、表題の「3.11の余震は100年続く」がインパクトがある。
普段あまり「!」マークを使わないようにしている。
もの書きとして、自分が書くものを安っぽくさせないための鉄則として。
だが、この記事の内容は重いので、ちょっと使いたくなってくる。
東日本大震災の余震は100年続く
東海大海洋研究所・火山津波研究部門長の長尾年恭教授はこう解説する。
3・11クラスの大規模な地震では、余震は100年続きます。大切なのは、このような規模の地震は今後まだまだ起こると認識していないといけません。
100年…
まだ5年しか経っていないのに。
大災害の連鎖
長尾教授は、こうも語る。
実は今年の熊本地震は、南海トラフ巨大地震のステップを一段上った地震です。つまり、既に前段階に入っているといえるでしょう。年単位でいえば予兆という言い方にもなります。南海トラフ地震の20年から10年前になると、西日本の内陸で地震が増加します。熊本も鳥取もそれに該当するのです。
南海トラフ地震については、長尾教授は10年から20年の間には発生すると予測する。
だが、これとは若干異なる意見もあるだろう
たとえば1995年の阪神・淡路大震災もその内陸地震の一つとすれば、南海トラフ地震はもっと早く来てもおかしくない。
南海トラフ地震は数年内に起きる?
立命館大環太平洋文明研究センターの高橋学教授は、長尾氏と異なる意見をもつ一人だ。
熊本地震の震源は、阿蘇山の麓(ふもと)にある日奈久(ひなぐ)・布田川(ふたがわ)断層帯でしたが、日本最大の断層帯である中央構造線全体が緊張状態にあると、内陸直下型地震が立て続けに起きる可能性があります。熊本や鳥取の地震はそれに該当します。そしてその先に待っているのは、南海トラフ地震です。実際、1946年の南海地震の3年前には鳥取で大きな地震が発生しています。つまり東京五輪の前、ここ2~3年で巨大な南海トラフ地震発生の可能性があり、十分な警戒が必要だと思います。
他に危険な地域は?
東北大災害科学国際研究所の遠田晋次教授は、こう語る。
個々の活断層はめったに動きません。数千~数万年に1度程度です。しかし、国内には2000以上の活断層があります。そのため、数年に1度はどこかの活断層が動き、直下型地震が発生します。そのときは、断層の近傍の、地盤が悪い地域に被害が集中します。活断層が密集し、揺れやすい地盤の関西と中京圏は要注意です。首都圏も油断できません。【中略】M8クラスの地震が起きる可能性もあります。
「平成大災害シリーズ」に突入か?
貞観地震とか、慶長大地震とか…。
巨大地震、大津波、火山噴火などの自然災害が連鎖した時代があった。
現代も、あと数百年たてば、こう語り草になるのだろうか。
「平成時代には、巨大地震や大津波や富士山噴火が何度も起きたものだった。東京オリンピックも『幻のオリンピック』になったし…」
リング・オブ・ファイアの国に生まれて
せっかく福島原発事故で西へ逃げたのに、西も危ない?
もう日本に生まれたからには、覚悟しなければならない。
リング・オブ・ファイア(環太平洋火山帯)の呪縛からは、逃げられないと。
悪いことばかりではない。
温泉の恩恵もある。
アニミズム大国、シャーマニズム大国。
「神の国」は、あながちウソではない。
その理由を知っていますか?
火山帯の地下の熱(マグマ)や磁気異常が、超常現象を引き起こす一因となる。
「神々の国」だからこそ、各地から人々が集まってきた。
地震、津波、火山噴火、台風、洪水、カルデラ噴火…。
自然災害多発国から誰も逃げずに、いや寧ろ遠方から人々が集ってきた。
日出る処の国は、神の国、霊性の国だから。
「ペルシャの民」や「古代イスラエルの民」が混じっていたとしても、不思議はない。
自分が生まれた国を特別視するつもりは全くない。
客観的に見た結果なのだ。
書き続けるともっと脱線しそうなので、このへんでやめておきます。
というか興味ある人少ないと思うので。^^;
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住む土地の地盤によってサバイバルの可否が決まる、ということ。
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【龍矢】【愛弥美】スイーツパラダイスで。ケーキもハーゲンダッツも見向きもせず、うどんと無果汁のかき氷しか食べなかった二人には食べ放題とか関係ないんだろう。はしゃいでいたのは親たちだけ。(^-^) Mornin'