今日は、地震前兆かもしれない情報を2件、紹介する。
静岡県でボラ(?)の大群が川に出現したということと、各地でイカが深刻な不漁になっていること。
前者のボラはTwitterで静岡の人が写真を投稿して話題になっている程度だが、イカの方は30年ぶりということで、漁業の世界では、かなり深刻な事態になっているようだ。
過去に何度も書いているけれど、三陸の漁業関係者の間では「イワシでやられてイカで助かる」という言い伝えがある。
イワシが大漁なのは良いことだろうが、実は大津波をもたらす巨大地震の前兆だったりする。
そして、大地震の後でイカが大漁になったりする。
ボラ(?)の大群
まず、静岡県の川で撮影された魚の大群のこと。
3月17日の下記のツイートを埋め込んでおく。
なんか近所の川に魚が大量発生してる(°д°)地震でも来るのかなw pic.twitter.com/Tq5DZek4ds
— 帆楼@Michael (@the__kairu) 2017年3月17日
翌日の18日になっても更に増え続けている。
お前らいつまでいるつもりなんだよww pic.twitter.com/USFHGXU0tp
— 帆楼@Michael (@the__kairu) 2017年3月18日
これがボラだとすれば、本来は海水魚であるが、幼魚の内は大群を成して淡水域に遡上することもあるという。
なーんだ、はい解散。ジャンジャン。
…とするには、ちょっと早いかもしれない。
ボラの群れ:大地震の前兆(かもしれない)例
以下、『前兆証言!1519』「6 魚類」より。
言うまでもなく、1995年1月17日の阪神淡路大震災の前兆と思われる報告を集めたものだ。
【1】2日前ボラが何百匹と群をなして明石川をさかのぼった。
【2】昨年から新川に驚くほど大量の魚が集まっており直前さらに増えた。
【5】3日前岩屋旧一文字の海はボラの大群で埋まっていた。
このように、ボラ(成魚?)が群れをなして川や海に現れていたケースが3件ほどあった。
もっとも、『前兆証言!1519』に集められた報告はすべて「生データ」であり、地震前兆かどうかの検証は何一つ行われていない状態のものだ。
これは、編者の大阪市立大学理事学長・弘原海(わだつみ)清氏(故人)が、敢えてそのような方針でまとめたものだったのだ。
なので、上記3件は必ずしも阪神淡路大震災の前兆現象だったとは限らない。
上記で2を除く2件は、幼魚ではなく成魚と思われる。
それが大地震の数日前に目撃されたというのは、日常的な幼魚の群れとは思われない要素がある。
ボラの大群は、直前前兆的なタイミングでも目撃されている。
関東大震災の時には、30時間前に横浜市鶴見区の川でボラの群れが口をパクパク開けていた。
だからといって静岡のケースが地震の前兆と断定するわけでもない。
1.17のような例もあったと指摘しているだけだ。
この情報だけでは、大地震の前兆である可能性は低いと思われる。
イカの不漁
スルメイカなどイカの不漁が、日本海から北海道まで広く続いている。
その煽りで、スルメの価格が高騰しているという。
全国漁業協同組合連合会によると、昨年の水揚げ量は6万3650トンと、30年ぶりの低水準だった。
前年2015年の水準からすると、60%にすぎない。
では、イカの不漁は大地震の前兆なのだろうか?
だが、「イカはイカン」というほどのことはない。
蛇足だが、インドネシア語で「イカン」は「魚」の意味。
前述の「イワシでやられて」云々とは逆に、大地震の前兆としてのイカの大漁というのもあるかもしれない。
また、『前兆証言!1519』「6 魚類」より。
【14】徳島の日和佐漁港ではこの冬アオリイカが異常によく捕れた。
【60】昨年秋からのアオリイカの空前の豊漁で地元漁師は大地震を予知していた。
このイカの豊漁が、秋頃だから4ヶ月ぐらい前から始まっていたとして、それが神戸地震の前兆だった可能性はあるかもしれない。
そうだとすれば、このケースは「イカでやられた」ということになるだろうか。
とにかく、何かが豊漁とか不漁という報道があったら…特にその魚類が大地震の前兆として前例があるならば、注意をするに越したことはないだろう。
また、この本以外でも見られる。
新潟地震(1964年)の2~3日前には、福井県沖でイカが異常に不漁だった。
昭和南海地震(1946年12月21日)の年には、スルメイカがよく獲れた(『南海地震は予知できる』より)。
長年このようなデータを収集していて見えてくるのは、大地震の前兆というのは、なにも数日前という直近から始まるとは限らないということ。
では、いま現在起きているイカの不漁はどうか。
まず、かなり広範囲に渡り、しかも長期間にわたって(半年以上?)続いているということは、局地的な地震の前兆を原因とするには、弱くなってくる。
一般に地震の前兆現象としての魚類の大漁/不漁は、ある場所から別の場所へと居場所を変えたために起きることがある。
だが、今回のような広域に渡る場合は、その限りではないかもしれない。
※一時期Amazonから古書が消えたと思ったけれど、今ならある。
もしかして、私が「バイブル」とか書くと古書の在庫一掃に協力することになるのかな?(^^)

前兆証言1519!―阪神淡路大震災1995年1月17日午前5時46分
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