JNNニュース
TBSニュースより。
JNNプロジェクト「災害列島日本」
南海トラフ巨大地震の発生の鍵を握るかもしれない「スロースリップ地震」が日向灘で起きていることがわかった。
いよいよ近づいてきたのだろうか。
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3009030.htmlnews.tbs.co.jp
スロースリップとは?
スロースリップ(slow slip)とは、普通の地震によるプレートの滑りよりもずっと遅い速度で発生する滑り現象のこと。
「スロー地震」、「ゆっくり滑り」、「ゆっくり地震」などとも呼ばれる。
SSE(Slow Slip Event)はその英語の略語。
宮崎県沖、日向灘の地下には、京都大学の観測所がある。
京都大学の研究グループが4年前からここに海底地震計を設置し、調査している。
そこで、「ある地震の波」が観測された。
それがスロースリップだった。
東北地方太平洋沖地震では、2ヶ月前に宮城県沖でスロースリップが起きていた。
海底深く、プレート同士が固くくっついている「アスペリティ」(固着面)という場所があり、歪がたまっている。
それより浅い場所で繰り返し小さな地震が起きているが、それがスロースリップだ。
この歪を溜め込んだアスペリティを刺激することにより、巨大地震を引き起こす。
いよいよ南海トラフ巨大地震
今、アスペリティの歪が限界に近くなっているという。
京都大学 地震予知研究センター、西村卓也准教授は、「次の地震に向かって最も敏感に、プレートの状態を反映するような場所」と説明する。
宝永地震は日向灘連動か?
江戸時代の宝永地震(1707年)はM9クラスの南海トラフ地震だったという研究もある。
それ以外の南海トラフ地震では、M8級で東海沖から四国沖だったものも。
宝永地震の場合、高知沖の西側の海域の日向灘地震が連動したからではないかという意見もある。
南海地震の震源域では歪も
3/7の記事で紹介したように、日向灘で1年に2cm、高知県沖で南海トラフ最大となる5.5cmの地殻変動が観測された。
さらに、震源となる太平洋の広い範囲でひずみが蓄積していることがわかった。
南海トラフ地震の前には「前兆」がある
もっとも、『南海地震は予知できる』(中村不二夫著)で示されているように、南海トラフ地震は「いきなり」は起きない。
この本については、3年前の下記の記事で紹介している。
ここで書いた前兆現象を、再度引用する。
これらは、昭和南海地震の前に見られたものだ。
- 異常干潮:地震前日の夕方5時頃から大きく潮が引いていた。
- 井戸水が枯れた:高知市の民家では、2~3日前から釣瓶で汲めないくらいに井戸が枯れた。
- 海水汚濁:高知県宇佐町沖合いでは操業していたサバ漁船が、船の流れを安定させるための漁具に、ドロドロしたヘドロのような-汚物が付着し、海藻が腐ったような異臭がした。
- 地震前の暖気:地震の数日前から、12月にしては異常に暑かった。
- スルメイカの大漁:その年はスルメイカがよく獲れた。
次の南海トラフ地震(南海地震)の前に、これら全ての現象が見られるとは限らない。
ずっと気温が高かったりした時は注意が必要かもしれず、海水の汚濁や以上干潮が起きたら、「いよいよか」と警戒した方が良いだろう。
南海トラフ巨大地震――歴史・科学・社会 (叢書 震災と社会)
- 作者: 石橋克彦
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2014/03/12
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
ニトムズ 家具転倒防止安定板 ふんばる君 120 M6090
- 出版社/メーカー: ニトムズ
- メディア: ホーム&キッチン
- 購入: 9人 クリック: 9回
- この商品を含むブログを見る
- 出版社/メーカー: 株式会社センチュリー
- メディア:
- この商品を含むブログを見る
※3/20の『神秘三昧』の記事
【予知夢】「西日本大震災」が起きる?茨城県の女性が見た夢
www.shinpi3.com
※3/21の『神秘三昧』の記事
【松原照子氏】第12回東京講演会と懇親会へ行ってきた
www.shinpi3.com