6月10日までに、宮崎県宮崎市田吉の赤江浜で小型クジラ「ユメゴンドウ」7頭が打ち上げられていたことがわかった。
7頭は衰弱した状態で漂着していたが、その後に絶命した。
これが宏観異常現象としての地震前兆の可能性としては、1頭よりも7頭の方が多少は可能性は高くなるかもしれない。
こう書くと、いつも安直に地震との関係を言っていると思う人もいるかもしれない。
あくまでも低い可能性として考えているだけであって、実際に地震が起きる確率の方が低いと思う。
いつも同じようなことを書くのは煩雑になるので省略しているだけだ。
今回は、特に歴史を通じて日向灘(ひゅうがなだ)で繰り返し大地震が飽きているエリアだけあって、次回の巨大地震が懸念されるところだ。
ユメゴンドウ
ユメゴンドウは、夢巨頭と書くが、クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科ユメゴンドウ属に属する小型のクジラだ。
世界中の熱帯・亜熱帯の海域に棲息しているとみられ、ハワイや日本の沖合で時折目撃される。
今回打ち上げられたユメゴンドウは、体調2.5m前後の小型の個体で、この種としては平均的な大きさのようだ。
過去の日向灘地震
今回のクジラ漂着のニュースで一番関心をもったのは、この赤江浜という海岸がドンピシャで日向灘大地震が起こり得る領域だからだ。
日向灘地震あるいは日向地震は、南海トラフの西端で発生する海溝型地震だ。
M7.6前後の規模の地震は約200年間隔で発生するとされるが、実際はM7.0~M7.2程度の地震も約20~27年間隔で繰り返し発生している。
下記のGoogleEarthマップでは、USGSのデータを用いて過去1900年以降のM7.0以上の地震を自動表示している。
日向灘では、この115年間ほどで6回ほどM7超の地震が発生している。
赤江浜に最も近いところでは、1961年2月27日に赤絵浜の20kmほど南の、ほとんど内陸との境でM7.0が起きた。
また、1970年7月25日には、赤江浜の北東約40km沖でM6.7の地震が起きている。
日向灘では、M7未満なので上記マップにはないが、1996年12月3日にM6.7の地震があったのが直近のものだ。
それから21年ほど経過しているため、次の日向灘地震がいつ起きてもおかしくないわけだ。
1987年、1996年(2回)と過去3回の地震はM7.0未満と比較的に小規模だったため、M7超の大きな地震の発生が懸念される。
日向灘地震の発生確率
地震調査研究推進本部によると、30年以内にM7.6前後の地震が起こる確率は、10%程度としている。
また、M7.1前後の地震の発生確率は、70%~80%となっている。
http://www.jishin.go.jp/main/yosokuchizu/kaiko/k27_hyuganada.htm
今回のユメゴンドウ7頭の漂着、たまたま日向灘だったとすれば良いのだが、そうでないとすれば、やはり要注意だろう。
日向灘地震は、フィリピン海プレートと、それが下に沈み込むユーラシアプレートの境界で起こる海溝型地震だ。
フィリピン海プレートの活動が活発になっていると思われる現時点では、やはり注意が必要と思われる。
少なくともM7超の大地震は、いつ起きてもおかしくないという態度で臨まなければならないだろう。
【追記】6/12朝、日向灘で地震
クジラが見つかった2日後の今朝、日向灘で地震が発生した。
M2.7と、小規模ではあったが。
発生時刻 6月12日 4時57分頃
震源地 日向灘
最大震度 震度1
位置 緯度 北緯32.2度
経度 東経131.8度
震源 マグニチュード M2.7
深さ 約30km
結果としての地震の発生が想定外に早かった。
小規模地震で終わる場合は、このような傾向がある。
ただし、これで終わりかどうかの判断は難しい。
しばらく様子見としたい。
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