今年は夏から台風が増えたが、その中で、台風が将来の地震の震源となる地点を”迂回”して進むという私の仮説に合致すると思われる例を紹介する。
また、現在台風19号・20号が日本に接近中だが、特に西日本で「災害級」の豪雨をもたらす恐れがあり、その点も紹介したい。
【目次】
今年の台風の傾向
今年は7月以降に台風の発生数が急増し、8月12日~16日には5日連続で台風が発生して、1951年の統計開始以来初めてとなった。
2018年台風1号は1月3日に発生し、1年の中での台風の発生日時としては、1951年からの統計史上3番目に早い記録となった。
だが、この早い台風は2017年12月から続く台風シーズンの延長として捉えられるというから、あまりそのことには拘らない方が良いかもしれない。
2018年7月豪雨(西日本豪雨)
今年のこれまでの台風に関連した大災害としては、「2018年7月豪雨(西日本豪雨)」がある。
6月29日に発生した台風7号が東シナ海を北上し、沖縄県を通過して日本海上に抜けていった。
その後に太平洋高気圧の影響で梅雨前線が7月初旬に北海道に停滞して、堤防の決壊や床上・床下浸水、崖崩れ等の被害が出た。
さらに、太平洋高気圧の移動に影響されて、梅雨前線が南下して西日本から東日本に停滞して、各地に豪雨をもたらした。
その後にも、「災害級」の猛暑が各地を襲い、前述のように台風が急増するなどがあり、6月の大阪北部地震を含めて特に西日本は散々な年となっている。
台風が地震発生地点を避けて(反発して)進路を変える
この説は私のまったくのオリジナルではなく、それ以前にも同様の説を唱えていた人はいた。
また、逆に台風はその後に地震が起きる震源の真上あたりを通過していくという説もある。
私の場合、そのいずれのパターンもあり得るかもしれないと考えているが、どのような条件で結果が異なるのかは、まだ結論が出ていない。
地震と台風・気圧などの気象現象との関連については、5年前の下記の記事で書いている。
www.tankyu3.com
また、下記の4年前の記事は、このことに最初に気づいた初期の頃に書いたもの。
www.tankyu3.com
以下に、実際に台風が震源となるところを”迂回”していったかもしれない例を、いくつかのエリアに分けて解説していく。
東日本:13号
まず、東日本の太平洋側の例を。
8/9頃から、台風13号が関東から東北の太平洋沖を通過していき、福島県沖あたりから大きく東へ進路を変えて遠ざかって行った。
下記のGoogleEarthのマップに、台風の進路図データを挿入したのが下記の図だ。
ちなみに、グレーの丸印は、地震が起きたのが台風通過よりも前だったために、影響がなかったものと考えている。
これを見ると、まず8/9頃に千葉県沖あたりで、その数日後に起きる地震の震源をうまく「すり抜けて行った」かのような進路を取った。
さらに福島県沖で少しずつ進路を東に変えて行った。
すると、その2日後に福島県沖でM4.7の地震が発生した。
また、宮城県内陸と沖合でもM4クラスの地震が起きた。
もちろん、このような事例は、絶対にそうだと確信しているわけではなく、あくまでも自分の仮説通りの例としているもので、たまたまそうなった可能性も念頭に入れている。
沖縄県:5・7・14号
次は沖縄あたりの例で、まず下記のGoogleEarthのマップでは、まず南方から台風5号が6/10頃に北上してきて、7/25にM5.5の地震が起きた地点をわずかに東へ迂回しているように見える。
その後に、台風14号が東から同じあたりへ進んできて、8/14にM4.7の地震が起きた地点を避けて進路を西へ変えたように見える。
同じ8/14には、同じ14号が更に進んで迂回した地点でM5.1の地震も起きていた。
硫黄島付近:12・19号
最後に、8/17にM6.6の大きな地震が起きた硫黄島付近の例を。
まず、下記のマップを見ると、台風12号が北上してきて、7/27には前日にM4.3の地震が発生した震源の真上を通過したように見える。
これは、時間関係が逆の場合ならば起きないのではないかと考えている。
このように、地震発生のエネルギーが発散された場合は、台風は迂回せずに進むのだろうか。
その12号は、硫黄島近海あたりを「避けて」、若干進路を北に変えて進んでいったとも取れるが、その部分は微妙な動きのために、敢えてスルーした。
その12号は、同時に8/19に起きたM4.8の地震も避けて進路を取ったのだろうか。
また、現在発生中の台風19号は、8/18に変な動きをしていて、いったん東寄りに進路を変えて北上したが、すぐに今度は西へと大きく進路を変えて、その後に前述の8/19のM4.8が起きた。
この硫黄島付近の例はあまり顕著ではないが、念のため紹介しておくことにした。
通常台風は、高気圧の縁に沿って進むなどの規則性があり、地震に影響されて進むなどはあり得ないとされる。
もちろん基本の気象的法則は確かにあるだろうが、それだけでは説明のつかないおかしな進路変更があった場合などに、そのような説明が可能なこともあるのではないかという姿勢で検討している。
台風19号と20号は災害級となる
前述の発生中の台風19号と20号だが、19号は奄美大島の東の海上から北上していて、九州から近畿の太平洋側や東海で雨脚の強まっている。
明日までの2日間で、8月の1ヶ月分に匹敵する大雨となる恐れがある。
また、20号の方も、8/23(木)から/8/24(金)に、東海から西日本に上陸する見込み。
そして紀伊半島や四国など広範囲で8月の1ヶ月分以上の雨量となり、「過去にほとんど経験のないほどの大雨となる」ところもありそうだという。
災害の危険が高まってから避難などをしても、さらなる被害に巻き込まれる恐れがある。
西日本の方々は、くれぐれも自然を軽視しないように、万全の体制で臨んでください。
【参考】
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