18日に鹿児島県の口永良部島が爆発的噴火したが、この時の天体配置を見ると巨大地震の発生と似たような傾向が見られるが、果たして地震発生時とどう違うのかを検討してみることにしたい。
【目次】
大地震・火山噴火と天体配置
まず、今日書こうとしている記事は、大地震はある特定の天体の配置ができる時に、それをトリガーとして発生することがあるという仮説が前提としてある。
そのことは、昨日のTOCANAの記事を紹介した昨日の記事で解説しているので、まだの方は下記の記事を先に読まれた方がわかりが早いでしょう。
大地震発生時に見られる天体配置パターン
火山噴火の方は、正直いって、ごく最近調べ始めたところで、どういう傾向があるかを体系的に語るのはまだできない。
だが、大地震の発生時と同様に、天体の配置が「トリガー」となって噴火が発生するのではないかという傾向は見えてきても、地震の時と若干異なる部分もありそうだ。
大地震の際によく見られる天体配置のパターンを、以下に記す。
【大地震発生時の天体配置のパターン】
(1) 惑星集合:太陽系で7つ以上の天体が狭い角度(約90度など)に集合する。
(2) 3つの天体が「グランド・トライン」(正三角形)を形成する
(3) (2)を形成する天体のうち1つが、同時に他の天体と180度を作る(「カイト」と呼ばれる)
大噴火時に見られる天体配置パターン
これに対して、火山の噴火時の天体配置のパターンは、今のところの調査では、下記のようなものがある。
(1) 惑星集合(全天体が黄道上の片側に集合することが多い)
(2) グランドトライン(正三角形)(カイトはあまりない)
(3) 調停のアスペクト(3つの天体の180度・120度・60度の組み合わせ)
(4) グランドクロス(十字形)
ここで(3)と(4)は大地震の場合には傾向として挙げていないものだが、これらが大地震の時には全くないわけではない。
あくまでも、多く見られるパターンということで挙げている。
今後、調査を進めるに連れて、やっぱり同じだったということになるかもしれない。
火山噴火時の天体配置の例
以下に、火山噴火時の天体配置を示す図(ホロスコープ)を示す。
2018/12/18:口永良部島
まずは、12/18に爆発的噴火が起きた鹿児島県・口永良部島から。
【集合:9】冥王星、火星、海王星・土星・月・太陽、水星、木星、金星
天王星以外の9つの天体が、90度くらいの範囲内に集まっていて、顕著な集合だ。
2014/09/27:御嶽山
【大三角】木星・火星・天王星
水蒸気爆発による噴火で、山頂付近の登山者が被災し、犠牲者・行方不明者63人。
日本の戦後最悪の火山災害となった。
1990/11/17:雲仙普賢岳(噴火M4.8)
【集合:8】冥王星、月、太陽、金星、水星、天王星、海王星、土星
【調停】水星・火星・木星
集合した8つの天体のうちの水星が、他の火星・木星と180度・120度のアスペクトを作っている。
占星術では、これを「調停のアスペクト」という。
大地震のときにもよく見られるが、火山噴火の場合は特に多いかもしれない。
1962/06/29:十勝岳(噴火M3.9)
【集合:7】火星、月、水星、太陽、金星、天王星、冥王星
【カイト】太陽、海王星、木星、冥王星
こちらは珍しくカイトができる例。
巨大地震ではよく見られるのだが、なぜか火山噴火では少ない。
1933/12/24:口永良部島
【大十字】火星・冥王星・木星・天王星
ここで初めて、グランドクロスの例が出てきた。
大地震の例では、見たことがないかもしれない。
3つの天体が形作るグランドトラインよりも、4つの天体によるグランドクロスの方が、偶然にできる確率が低いというのも、あるだろう。
1914/01/12:桜島・大正大噴火(噴火M5)
【集合:5】土星・冥王星・火星・月・海王星
【集合:5】水星・金星・太陽・木星・天王星
各5つの天体が集合していて、さらに狭い範囲で集まる4つと3つの天体が180度のアスペクトを作っている。
珍しいパターンだ。
1883/08/27:インドネシア・クラカタウ
【集合:10】全天体(約120度以内)
このように、すべて(または殆ど)の天体が片側に集まる例は、火山噴火の場合は多く見られる。
1783/08/04:浅間山(天明大噴火、噴火M5.1)
【大十字】天王星・海王星・土星・火星
これも、グランドクロスのパターン。
1707/12/16:富士山・宝永大噴火(噴火M7)
【大三角】太陽・海王星・天王星
【大三角】太陽・海王星・冥王星
富士山の最後の噴火である宝永大噴火の時には、二重のグランドトラインができていた。
日本を代表する火山で、このような象徴的な大三角形ができていることは、興味深い。
研究時の難しさ
大地震と火山の噴火が異なる点は、地震というのは発生時刻がごく短く、何時何分に発生ということが言いやすいのに対して、噴火は何日間も続くことも多く、何を持って噴火の瞬間とするかが問題であること。
また、その噴火の瞬間が正確に何時何分だったかの記録というのが、少し昔になると残っていないこと。
そこで、私は便宜上、噴火が始まった時を問題として、ホロスコープを調べることにしている。
やはり噴火開始の瞬間というのが、非常に重要であると考えるのだ。
大地震の時に見られるような、派手なカイトができることは、あまりない。
だが、これはたまたまかどうかわからないが、世界の巨大地震の時にはまったく無かったグランドクロスが3件ほどあったのは、興味深いことだ。
どうしてそうなるのかは、現時点ではさっぽりわからないが。
このような地震と噴火の天体配置の研究は、今後もずっと続けていくことになるだろう。
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この書名と帯だけ見て本質を理解してくれる人ばかりだと嬉しいけれど、世の中そうは行かない。今は自閉症スベクトラム障害と呼び、ミケランジェロ、ニュートン、ゴッホ、アインシュタイン、エジソンなど天才・偉人の多くはアスペルガー的な部分があったという。娘が発達障害ではないかとの疑いから探求が始まったが、私自身も「グレーゾーン」だろうと思い始めた。#LINE2 #アスペルガー症候群 #自閉症 #自閉症スベクトラム #発達障害
【愛弥美】ぬりえやお絵かきが大好きで上手で、内に籠もっての細かい作業が好きなのは父に似ていて、社交的な龍矢とは大違い。将来どんな人間になるんだろう。#愛弥美