今日22日未明に、ロシア千島列島の雷公計島（ライコケ島）が95年ぶりに大噴火を起こしたが、過去の大噴火の後で日本や海外の大地震・噴火を誘発したかもしれない例を紹介する。
雷公計島が大噴火
雷公計島（ライコケ島、らいこけとう）は、千島列島の中部にある島で、ロシア名はライコケ島 （о.Райкоке）、英語表記はRaikoke（発音はライコゥク）。
島名の由来はアイヌ語で「地獄の穴（または噴火口）」を意味する「ライ・コツ・ケ」から来ている。
今日6月22日午前3時頃、雷公計島で大噴火が起きた。
噴火の状況を捉えた写真が、まだ内外でどこでも見つからなないため、冒頭のアイキャッチ画像はGoogleEarthで検索して拡大していった衛星画像を借用した。
北米プレート
火山噴火でプレートの話を持ち出すとひんしゅくを買うかもしれないが、プレートも火山帯も一つながりの地下のマグマの活動の表れだということは、たとえば下記のGoogleEarthのマップを見れば直観的に把握できるだろう。
雷公計島は、マップ上の右上隅あたりにある。
ここで、赤い三角マークが火山であり、環太平洋火山帯上に火山が連なっているのが壮観だ。
このように、千島列島は環太平洋火山帯の一部をなす火山列島であると同時に、太平洋プレートが北米プレートに沈み込む地帯でもあるのだ。
ちなみに、「オホーツクプレート」の呼称は、最新の学説では元の北アメリカプレートの方がふさわしいとの声があるので、それに倣っている。
昨日の記事で書いたと思うが、ここ1週間ほどで国内のM4.5以上の地震がすべて北米プレート上で起きていたが、そこで起きた北米プレート上の大噴火だったので、やっぱりとの感がある。
その北米プレートに集中し栄太地震の最たるものが、山形県沖M6.7の地震だった。
雷公計島の噴火歴
では、雷公計島が噴火した前後にどのような大地震・噴火といったイベントが起きていただろうか。
それを短時間でまとめたのが、下記のリストだ。
1765年 - 雷公計島噴火
1766年3月8日：津軽地震 - M6.9あるいはM7.2、犠牲者約1,500人。津波が銚子まで到達。
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1778年 - 雷公計島噴火。山頂部分3分の1が破壊。
1779年11月8日：桜島・安永大噴火。犠牲者153名。
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1923年2月3日：カムチャツカ - Mw8.5
1923年9月1日：関東地震 - M7.9、犠牲者・行方不明者10万5,385人。
1924年1月18日：雷公計島南沖 M7.2
1924年2月15日：雷公計島噴火。島の輪郭が変わる規模。
1924年7月1日：北海道東方沖 - M7.5、最大震度4。
1924年8月15日：茨城県沖 - M7.2、最大震度5。
1924年12月27日：網走沖 - M7.0、深さ150 km、最大震度4。
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2018年9月6日：北海道胆振東部地震 - M6.7、犠牲者41人。
2019年6月
2019年6月22日：雷公計島噴火。
北米プレート上の活動
上記に挙げたものの殆どは、北米プレート上で起きた大地震や噴火だ。
それ以外に、桜島噴火も含めているが、これも一連の環太平洋火山帯の活動と捉えられる。
カムチャツカM8クラス→関東地震→雷公計島沖M7クラス→雷公計島噴火と続いたのは印象的だが、その後も北米プレート上で北海道東方沖 、茨城県沖、網走沖とM7クラスが続いた。
また、今回の噴火に先立つ10か月前に、同じ北米プレート上の北海道胆振東部で被害地震が起きたことも記憶に新しい。
そしてつい数日前の6月18日には山形県沖でM6.7、最大震度6強の被害地震が続いた。
北米プレートは依然注意を
今回の6月17日の満月以降は各地でM6超の大地震が続いたが、フッガービーツ氏が警戒していた21日を過ぎて、収まったようにも思える。
6/16にニュージーランド北部でM7.4の地震が起きた後で、「次は東日本」と警告したところまでは良かったが、問題は「太平洋側」という指摘通りに行かずに、6/16に日本海でM6.7の起きた。
そうした中での千島列島の噴火だったが、では次は何がどこで起きるかが多くの人々の最大の関心事だろう。
やはり、東日本の北米プレート上での大地震が気になるところだ。
今日は地震予測などは余裕がなく、この辺で失礼します。
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