今日茨城県南部でM4.7最大深度4の地震があったが、この程度ではなく首都直下地震の気になる兆候があるという内容の記事が今日のAERAdot.に掲載された。
最近関東・岐阜・長野などで相次ぐ地震に、大地震が来るのではないかと気になる人が多いと思うので、この内容を吟味することにしたい。
7/9茨城県南部M4.7
今朝の地震の詳細は以下の通り。
発生時刻:2020年07月09日 06時05分頃
震源地:茨城県南部
最大震度:震度4
緯度:北緯 36.1度
経度:東経 139.9度
震源:マグニチュード M4.7
深さ:約50km
今朝、6時にかけた目覚まし時計で目が覚めて、ウトウトしていた時に、最初はうっすらと揺れてから次第に強くなり、震度2程度に達した。
頭痛体感の通り
7/5に頭痛体感があり、7/8~7/9に関東圏で対応する地震があるだろうと予測していた。
【体感】2020/07/05朝から軽い頭痛と強いセミ鳴きの耳鳴りでコーヒーを飲むが、耳鳴りは収まらず。頭痛ーるでは低気圧接近要因なし。今日7/5の月食トリガーで関東圏で強めの地震に注意を。また頭痛に対応する地震は7/8~7/9前後に注意。#地震予知 #地震前兆 #地震予測 #体感 #頭痛 #耳鳴り
自分の頭痛体感から導き出した「3~4日ルール」は、5割以上は想定通りの日に地震が起きる。
だいたい頭痛が強くなるのは、『頭痛ーる』アプリで示される低気圧接近要因と地震前兆が重なった時に、そうなる。
だが、地震が起きた後も現在(22:30)まで強いセミ鳴きの耳鳴りが続いていて、これからまだちょっとした地震がありそうだ。
耳鳴りというのは、今のようにブログ執筆に集中していると耳鳴りがあることを意識しないが、いったん意識すると気になって気が散ってしまう。
AERAの記事
今日7/9のAERAdot.の記事は、『豪雨だけじゃない「首都直下地震」の気になる兆候 全47都道府県の震度別地震データ公開』と題したもの。
今放映中の報道ステーションで、岐阜県の豪雨災害でボランティアの人手が必要だが、新型コロナ禍のため県外からの応援は断っているという。
また今回の豪雨災害で避難所生活も、いつも以上に大変だろう。
同じ体育館暮らしでも、ソーシャルディスタンスを保たなければならないなど。
AERA編集部では、一体どこで多く揺れているのかと、気象庁の「震度データベース」と「地震・火山月報」をもとに、過去9年半に起きた震度1~7の地震を都道府県別、震度別に集計した。
下記の表が東京都のデータだが、震度5強が最大で、この9年半で3回起きている。
その1つはもちろん東日本大震災だろう。
私がこの時、両国の某携帯キャリアのなんたらモードのソフトウエアを開発していて、その会社のビルで震度5弱を体験した。
その他にも、こういう仕事をやっている関係で、過去に震度7まで体験したことがある。
もっとも、起震装置での疑似体験だが。
「強震体験」は重要
過去の起震装置の体験は、下記のYouTube動画でまとめている。
たとえリアルでなくても、このような体験をしておくと、「本番」になった時に、少しは強震に対する心構えが変わってくるのではないかと思う。
うちの子供たちは、あれ以来、強めの地震が起きる度にすぐに机の下に隠れるようになった。
幼稚園や学校で教わっていることもあるだろうが、このような習慣づけは非常に大切だろう。
地震が多い都道府県
AERAの記事に戻って、東京都の過去9年半の震度別の有感地震の表は、以下の通り。
この震度別の表で、何を訴えたいのかイマイチ不明だが、いちおう知っておくことは知らないよりは良いだろう。
記事中にある『地震が多い都道府県』のリストも載せておく。
東日本の太平洋側の県が上位を占めているのは、東日本大震災の余震も含まれているせいだろう。
地震がどうしても嫌いだという人は、この一覧の下位から順番に、富山県、三重県、香川県あたりに住むのも良いだろうが、富山県以外は南海トラフで大変なことになる可能性が高い。
そう考えていくと、大地震の心配がないところなど無いに等しいが、強いて言えば北海道の北部あたりは内陸の大きな地震が
下記は、過去60年間くらいに起きたM7.0以上の地震の震源マップ。
1回の検索で納めるためにM7.0以上としているが、M6.0以上ぐらいにすると、もっと内陸が震源マークで埋まってくるだろう。
今回の九州の豪雨災害で痛切に感じた人も多いだろうが、住んでいる土地によって命の危険があったり家を失うこともある。
こういう仕事をしていていつも思うのは、防災ということで備蓄に精を出したりする人は多いが、それ以前に「優先順位を見直した方が良いのでは?」と思うことが頻繁にある。
備蓄に励むって、それって確実に命が助からなければ意味がないのでは?ということ。
防災上の優先順位としては、まず何よりも安全な土地に住むということで、さらに安全な家に住むこと。
被災したら、どんな備蓄食を食べようかとか、そういうことはもっと順位が下でなければならない。
フィリピン海プレート
アエラ記事の本題に戻って…。
6月上旬の三浦半島の異臭騒ぎも取り上げているが、活断層が動く時にも同様の臭いがするとある。
結局あれは何だったかまだわかっていないが、地震前兆の可能性もいちおう考えておくべきだろう。
また、横浜市の道路陥没の件も同様だ。
フィリピン海プレート云々と出てくるが、たしかに同プレートがオホーツクプレートに沈み込んでいるところで跳ね上がることで、1923年の大正関東地震のようなことになる。
フィリピン海プレートの東端や南端で大き目の地震が起きた時には、関東あたりも注意が必要だ。
たとえば下記の図にある7/6のミクロネシアでM6.2の地震が起きたが、こういう地震の後でプレートの反対側で同規模の地震が起きたりすることもある。
こういうプレートや活断層の動きというのは地域によって異なるので、みなさんが住む土地の大地震の傾向を知っておくことはもちろん重要だ。
たとえば静岡県の人ならば「静岡県の地震活動の特徴」でググれば政府地震本部の都道府県別のページが見つかる。
過去に起きた大地震の震源マップや、大地震が起きる確率を地震ごとに示したりしている。
7/4の熊本豪雨で大きな被害が出たときに、被災した人々が口をそろえて「こんなひどい浸水に襲われたのは人生で今までなかった」と言っていたが、それではダメなんだと。
自分の短い人生の尺度で考えてはダメ。
今回の熊本の水害は、だいたいハザードマップの通りだったという。
それでも、ハザードマップを参照しなかったり、それ以前にそういうものの存在を知らなかったでは論外だ。
そのへんの周知が徹底されていたかという地方自治体の責任も考えたくなってくる。
今年に入ってのコロナ禍や水害で再認識することは、あまり政府や自治体を頼りにしてもいけなくて、最終的に自分の命を守るのは自分なんだと。
人のふり見てなんとかで、うちも首都直下地震が起きた時のことをもっと詰めて考えなければならない。