*賢者のことば
もしこの世に喜びばかりが続いたら、だれが別の世界を求めよう?
悩みがなかったら、人間は自分が捨てた永遠のすみかのことをほとんど思い出すことはないだろう。
苦悩は、それを思い出すための刺激の針なのだ。
-パラマハンサ・ヨガナンダ
*解説
この世の人間の多くは、何かしらの「快楽」の結果としてもたらされる「喜び」を生きがいとして生きているように思われる。
だが、それらは本当は「オマケ」のようなもので、そのようなものばかりを求めていては、ヨガナンダ師が言うところの「別の世界」にたどり着くことはできない。
そのために、人間には「苦悩」がもたらされ、それを経験することによって「別の世界」を考えるきっかけを与えられているのではないか。
それなのに、世の人々は「良いこと」や「悪いこと」を短絡的に分けて、「悪いこと」を退けようとする。
じつは、その「悪いこと」の方が、より多くの「気づき」が与えられるかもしれないのに。
*『あるヨギの自叙伝』
いわゆる現世利益や自己愛に満ちた「オカルト」ではなく、本当に真の魂の向上を求める人々にとっては釈迦に説法で、誰もが知っている本だろう。
この本は、スティーブ・ジョブズ、ジョージ・ハリソン、エルヴィス・プレスリーといった著名人が座右の書としたもの。
私にとっても、もちろん同様だ。