ASAHIネットのIP電話サービスを申し込んで、専用のルーターが届いた。
IP電話サービスを利用するには、基本料金はないが、このルーターを月々500円でレンタルする決まりになっている。
普通のブロードバンドルーターと違うのは、電話の入出力用のモジュラージャックがついていること。
このジャックに、ISDN用ルーターのアナログポートからのケーブルを接続する。
IP電話ってどうやって接続するのか理解できないまま申し込んでしまったが、やっと少しわかってきた。
せっかく最速(98.7Mbps)のBUFFALOのブロードバンドルータを買ったばかりなのに、無駄になってしまった。
ヤフオクででも売ることにしよう。
IP電話の方は、設定にちょっと手間取ったが、なんとか開通した。
これで、同じVoIP基盤を利用したIP電話間では、通話料金が無料になる。
お金を払わずに電話をかけられるなんて、考えてみると、かなり画期的なことだ。
固定電話へは、全国3分8.4円でかけられる。
NTTの市内通話料金とほぼ同じぐらいだろう。この料金で全国にかけられるのだから、これもお得だろう。
170kmを超える遠距離通話では、マイラインとかでも3分あたり18〜20円ぐらい、NTTの割引なしだと80円もかかってしまうのだから。
うちでは北海道の家内の実家や沖縄県にかける機会が多いので、話せば話すほど元が取れるということになる。
肝心の通話品質は、ためしに固定電話や携帯にかけてみたところ、普通のアナログ回線とほとんど違いがわからないくらいの音質だった。
いままであったような「インターネット電話」の類とはわけが違うのだ。
電話機は、いままでISDNのルーターにつないでいた親子電話・FAX機を、ルーターに接続したままの状態で使える。FAXもIP電話で送れる。
どうもイマイチこのへんの仕組みがわからないが、まあ使えればいいのだ。
これで、NTT回線を使う機会はほとんどなくなるだろう。
110番とか特殊な番号を除いて、IP電話網でかけられるからだ。
TEPCOひかりの記事で「これからは光の時代」と書いたが、電話網についていえば「これからはVoIPの時代」となるのは目に見えている。
既存のアナログ・ISDN電話回線網にとって代わるものとなるだろう(ISDNは特定用途のためになくならないだろうが)。
TEPCOひかりのような光ファイバーサービスは、たんにWebを見るためだけならば月々数千円も払うのはもったいないと思うだろうが、これからの時代はデータも音声も動画もIP上を流れるようになっていくのだから、家庭内のIP基盤を構築すると考えれば、それほど高いものではないといえるだろう。